2025年春運、上海空港旅客数は前年同期比8.4%増と見込み

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-01-16

2025年の春運(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)は1月14日から2月22日まで、計40日間となります。今年の春運期間中、上海の浦東空港と虹橋空港の旅客輸送便数は9万3000便(浦東空港6万2000便、虹橋空港3万1000便)に達すると推計され、前年同期比5.1%増加します。輸送旅客数は延べ1492万人(浦東空港956万人、虹橋空港536万人)に達し、1日あたり平均37万3000人で、前年同期比8.4%増加する見込みです。春運期間中、2大空港の旅客の出発ピークは1月25日(旧暦12月26日)から27日(旧暦12月28日)まで、旅客の到着ピークは2月3日(旧暦1月6日)から5日(旧暦1月8日)までと予想されています。

今年の春運期間には、「氷雪旅行」や「避寒旅行」をする旅客が顕著で増加しており、海外旅行の需要も旺盛です。上海から日本、マレーシア、フィリピンなどの地域への航路がさらに増便され、また、オーストラリアのパースと日本の花巻への新規航路も期間限定で開設されました。中国大陸部の人気旅行先は主に瀋陽、長春、哈爾浜(ハルビン)、大連、重慶、昆明、広州、厦門(アモイ)などの地域に集中しており、海外の人気旅行先はシンガポール、日本、韓国、及び中国の香港特別行政区、澳門<マカオ>特別行政区、台湾地区に集中しています。

春運期間中に家族帰省、学生帰省、旅行客などの人の流れが重なり、初めて飛行機に乗る旅客や高齢者などの特殊旅客が増えることを受け、浦東空港は「申情初行」「申情相伴」(申は上海の別名)という思いやりのあるサービスを最適化しています。虹橋空港では全ての案内センターと航空会社のチェックインカウンターを「初心者バンド」サービスがカバーしています。初めての旅客や付き添いのない高齢者などの支援が必要な旅客は、搭乗時に支援ガイドと優先レーンが利用できます。また、高齢者やお体の不自由な旅客は上海空港のサービスホットライン「96990」に電話して、バリアフリーサービスや虹橋空港、高速鉄道、地下鉄の優先ルートのサービスを事前に予約することができます。空港社区(コミュニティ)の関係機関や上海の大学からの300人以上のボランティアも、空港の各エリアで旅客に案内、荷物搬送などのボランティアサービスを提供します。

2大空港は実際の乗客の流れの状況に応じて、柔軟に保安検査レーンとチェックインカウンターを増やし、旅客の並び時間を短縮します。虹橋空港はターミナル2のA、Eチェックインカウンターの改造を完了し、「One ID」顔認証システムを試験運用しており、さらに2つの「家族専用保安検査レーン」も導入しており、旅客の移動がよりスマートで安心かつ便利になっています。陸上交通の面では、2大空港は到着・出発便や乗客の流れの情報を事前に通知し、タクシーや深夜バスを適切に調整することで、乗客の流れのピーク時期に空港の旅客輸送能力をさらに向上させています。

中国のビザ免除対象国・地域がさらに拡大するにつれ、外国人の中国訪問のための利便性向上措置がさらに普及されています。2大空港の到着エリアに設置された3つの外国人向けワンストップ総合サービスセンターは、決済、文化観光、通信、交通の4つの分野に基づいて、入国する国際旅客にサービスガイド、Wi-Fiレンタル、携帯電話のSIMカードの販売、外貨両替、電子決済など24時間で、全面的なサービスを提供しています。外国人は利便性の高い、効率的で思いやりのある「ワンストップ」総合サービスが体験できます。

出典:上観新聞(Shanghai Observer)