国際金融センター

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上海の金融センター、陸家嘴の夜景(写真・VCG)

上海を国際金融センターにすることは中国の重要な戦略です。2023年、上海は浦東新区において一連の重要な政策を打ち出し、総合的改革の試行を推進しています。

同時に、上海はハイレベルな国際経済貿易ルールに準拠し、中国(上海)自由貿易試験区における高度な制度型の制度的開放を推進しています。これにより、上海の国際金融センターの構築に大きな推進力がもたらされています。

上海は世界で最も整った金融市場システムの一つを有しています。強力な金融要素市場を確立し、登記・委託管理・決済といった重要なインフラを統合しました。

これは人民元建て金融資産の発行、価格決定、取引、支払い、決済、リスク管理に対する保障を提供し、上海を世界有数の金融市場の一つにしています。

2024年、上海の金融市場における取引総額は3650兆300億元(1元は約19.5円)に達し、前年比で8.2%の増加となりました。

金融機関の増加

上海には多様な国内外の金融機関が集積しており、持続可能で質の高い金融の発展を促進しています。

2024年12月末時点で、上海市で承認された金融機関の数は1782に達しました。市全体の人民元と外貨の預金残高は22兆10億元に達し、前年同期比で7.7%増加しました。

2024年、国際通貨基金(IMF)上海地区センターおよび上海国際再保険登録取引センターが相次いで設立されました。同年3月には、上海株式預託取引センターにおいて「専精特新」セグメントが開設されて運営を始め、特定分野において専門的・精密・特徴的・新規性といった特徴のある企業にサービスを提供しています。

上海は中国で最も多くの銀行系資産運用会社、証券会社、ファンド会社、先物会社を擁しています。外資系金融機関は、上海市に登録されている金融サービス機関の30%以上を占めています。

金融サービスの向上

金融の開放範囲が拡大し続け、重要な制度的枠組みや金融商品が次々と導入され、国際投資家にも開放されています。

2024年、上海先物取引所は鉛、ニッケル、スズ、酸化アルミニウムのオプション取引を上場し、有色金属オプションの全品目をカバーしました。エンジェル投資、ベンチャーキャピタル、プライベート・エクイティ投資も堅調に発展しています。

グリーン金融サービスプラットフォームがオンラインで運営が始まり、上海の国際的なグリーン金融ハブとしての地位がさらに強固になりました。包括的なマイクロ貸付残高は1兆3000億元に達し、15%の増加となりました。

金融改革の模索

上海は自由貿易試験区において金融改革と革新を先駆けて行い、クロスボーダー人民元ハブとしての地位を強化しています。

金融分野におけるビジネス環境は継続的に改善されており、金融機関に対して全方位のサポートを提供しています。金融法治の整備も着実に進められ、信用および消費者保護のシステムは強化され続けています。また、外国人に対する決済の利便性も向上しています。

今後、上海はさらに開放的、効率的、安定的で活力に満ちた金融システムの構築に取り組み、グローバルなリソースの配分能力を強化し、新たな突破口の獲得を目指していきます。

更新日:2025年2月25日

出典:上海市上海国際金融センター建設推進弁公室、上海市政府活動報告