上海、民間経済の質の高い発展を促進するための26の措置を発表

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上海市で「民間経済の質の高い発展促進会議」が5月3日に開催されました。会議において、上海市は、民間企業が現在直面している課題に対応するため、民間経済の発展環境を継続的に改善することなど6つの分野にわたる26項目の具体的な措置を発表しました。

民間経済は上海発展の重要な柱です。上海が民間経済の質の高い発展を推進するにあたっては、「5つのセンター」建設を加速する戦略的なチャンスがあり、また、改革開放のパイロット都市としての強力な原動力や、リーダー力と世界を繋ぐ中核都市としての独自の優位性を備えています。

3日、上海市工商業連合会から記者が得た報道によると、2024年の上海における一定規模以上の民間企業の工業の総生産額は1兆元(約21兆円)を超え、前年比4.0%の伸びを示しており、これは市全体の平均成長率を3.3ポイント上回っています。また同年、一定の規模以上の民間サービス業の営業収入は2.56兆元(約54兆円)で、前年比9.2%増となりました。

さらに、2024年の上海における民間経済の税収貢献率は38.2%を占め、上海の民間市場の主体数は319万社を超え、ハイテク企業や「専精特新(専門的・精密・独自性・革新性を備える)」中小企業、国家レベルの「小巨人」企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション企業)の中でも、民間企業の割合はいずれも80%以上を占めています。つまり、民間経済は上海の科学技術革新や産業の高度化、都市の機能向上とコア競争力の向上を推し進める重要な力となっています。

会議では、上海市が民間企業の革新とオープンな発展を強力に支援するという方針が示されました。たとえば、イノベーションチェーンを軸に、サービスチェーンを健全化し、コンセプト実証、小規模・中規模試験などのプラットフォーム整備を強化し、最初となるものへの導入支援政策を強化すること。都市の生産・生活、管理・ガバナンスなど重要な実用場面を開放していくこと。国有企業のサプライチェーンを科学技術革新企業や中小企業に開放すること。民間企業による主要な科学技術プロジェクトへの参加を奨励すること。基礎研究への投資を拡大し、研究機関との連携によるブレイクスルーを促進すること。科学技術と産業革新を深化させること。民間企業の「海外進出」のための総合サービスの提供を強化することなどです。

上海は、ハイレベルな各種資源供給を強化し、民間企業のビジネス環境の整備に努めていきます。たとえば、市場参入の拡大に努め、市場参入の障壁の排除・整理を全面的に推し進め、「原則自由化」を確立すること。民間企業による「両重」「両新」プロジェクトの申請や、市場化M&Aへの指導・研修・サービスを提供することなどです。

企業の負担軽減に関して、上海は企業を対象とした行政検査を規範化し、さらに「信用+リスク」評価システムの改善を実施します。また、非接触型のリモートの鑑査・管理やモニタリングなどを推進し、重点産業・分野の業界コンプライアンス経営ガイドラインを打ち出し、全面的に「検査コード」を導入し、コードがなければ検査しないという原則を徹底します。

※なお、本チャートの内容は、中文で作成され、日本語に翻訳されます。中文版が正本であり、日本語版は参考として作成されます。これら両言語版の間に矛盾抵触がある場合、中文版が優先します。

出典:中国新聞網