上海、22項目で世界一を達成!世界銀行が2025年度中国企業調査レポートを公開

japanese.shanghai.gov.cn

このほど、世界銀行は「2025年度中国企業調査レポート」を発表しました。レポートによると、ビジネス環境にかかわる59の評価項目のうち、上海は22項目で世界最高水準に達しました。上海が世界最高水準に達した項目数は、2023年の世界銀行のビジネス環境成熟度評価で首位となったシンガポールを上回りました。

陆家嘴.jpg

上海陸家嘴(写真提供・VCG)

華東政法大学党委員会常務委員・副学長の羅培新氏は、「これは上海市が国際基準との整合、制度・ルールの最適化、行政サービスの質向上、企業向け業務の効率向上において、顕著な成果を遂げた証だ」と述べました。

例えば、電力供給の安定性では、上海の企業が申告した停電発生回数と停電時間はいずれも0件で、世界最高水準に達しています。電力はすべての企業に不可欠なインフラ基盤として、ビジネス環境を評価する重要な指標です。この背景には、上海が持続的に電力インフラと電力スケジューリング能力を改善することに加え、関係当局が企業に対して電力供給・スケジューリング・点検補修などの各段階で実施する手厚い支援も欠かせません。

金融サービスの利用では、上海の電子決済手数料率は0%です。市場の公正な競争環境では、上海の企業がインターネットサービスプロバイダーを変更する際の満足度スコアは96.2点です。ビジネストラブルの解決では、上海のトラブル調停の代替性スコアは100点です。これらの面で、上海は世界最高水準に達しました。さらに、上海は納税所要時間、融資申請処理時間、インターネット回線の安定性、仲裁代替手段の利用可能性、政府調達及び入札手続きの利便性などの評価項目でも世界最高水準に達しています。

近年、上海はビジネス環境改革の深化を継続的に推進しており、毎年新たな「ビジネス環境最適化行動計画」を策定・発表しています。今年発表された「行動計画8.0」では、「企業の実感」を焦点としながら、世界銀行の基準にさらに合わせ、市場参入・経営場所の取得・公共インフラサービス・労働雇用サービス・金融サービス・国際貿易・納税・ビジネストラブルの解決・市場競争の促進などの10分野における継続的な改善を通じて、世界トップクラスのビジネス環境の構築に努めています。

近々、上海はビジネス環境の最適化に向けて「十大難関攻略任務」を打ち出します。「行動計画8.0」の重点分野をさらに絞り込み、全力を上げて取り組むことで、企業の実感を着実に向上させ、経済の質の高い発展をより効果的に支える方針です。

出典:WeChat公式アカウント「上海発布」、澎湃新聞