中日定期フェリー「鑑真号」が旅客輸送を再開、週1便で片道約45時間

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-06-17

6月28日、上海初の中国と日本を結ぶ貨客フェリー航路が旅客輸送を再開します。

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「鑑真号」フェリー(撮影・陳逸欣/澎湃新聞、以下同様)

中日国際フェリー有限公司の周振輝総経理によると、中日定期フェリー航路は40年の歴史を持ち、3世代にわたり発展してきました。1985年の開設当初は中日青少年交流促進が目的で、同年に就航した初代「鑑真号」は上海から日本への初の国際貨客定期航路を開拓しました。上海と大阪・神戸間を定期運航し、国交正常化後の初の貨客船として、中国初の国際海上旅客輸送の窓口となりました。1994年には二代目「新鑑真」号で初代を代替しました。2024年、30年間の旅客輸送使命を終えた「新鑑真」号が運航を終了しました。2024年6月、最新鋭の高級フェリー三代目「鑑真号」が就航したが、新型コロナのパンデミック期間中の規制と旅客ターミナル未完成のため、旅客輸送は見送られました。2025年6月28日に中日定期フェリーは旅客輸送を再開し、大阪へ向かって出発する予定です。

クルーズ船と比べ、中日定期フェリーは交通輸送機関として機能し、乗客は目的地に到着した後、船を降りて日本または中国でのディープツアーが可能です。復路の船舶利用は各自で決められます。船内にはラウンジバー、ジム、ゲームルーム、ダンスホール、多目的ホール、キッズプレイエリアなどが設置されており、上層デッキの客室エリアには8人用畳部屋、固定ベッド4人部屋、可動式ベッド4人部屋があり、スイートルームは寝室とリビングルームが独立した広々とした間取りとなっています。

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「鑑真号」のラウンジバー

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畳部屋

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スイートルーム

「鑑真号」は定員192名の旅客を乗せながら、同時に20フィートコンテナ338個を積載することができます。週1便運航し、隔週で大阪と神戸に交互に寄港し、片道の所要時間は2日未満、約45時間です。上海からは毎週土曜日の12:00に出港し、月曜日の8:30に大阪・神戸に到着します。大阪・神戸からは毎週火曜日の9:30に出港し、木曜日の昼ごろに上海に到着します。航路では瀬戸内海の絶景や明石海峡大橋、来島海峡大橋、瀬戸大橋を眺められます。具体的な旅客運賃はまだ検討中です。

出典:澎湃新聞