3代目「鑑真号」、貨物を載せて初渡日
貨物を積み込む「鑑真号」(写真・取材元提供)
6月8日に初就航した3代目の「鑑真号」客貨両用フェリーは、先日、上海の軍工路埠頭で107の標準コンテナを積み込んだ後、大阪に向けて出航し、初の貨物輸送を開始しました。
3代目の「鑑真号」は、中国船舶集団・上海船舶研究設計院が設計し、招商局金陵船舶(威海)有限公司が建造したもので、乗客定員192人、総トン数2万トン、設計速力21ノットです。乗客を運ぶだけでなく、3代目の「鑑真号」は従来と同様に貨物輸送の「準空輸」サービスを提供するために、20フィート標準コンテナを最大338も積載することができ、約38時間で日本に輸送可能です。この中日間定期航路の運航会社である中日国際フェリー株式会社は、航空輸送に匹敵できる効率で、船が港に到着してから2時間後に貨物を集荷・出航できる高速配送サービス(HDS)を業界に先駆けて導入しました。
「鑑真号」は、呉淞税関の管轄下にあります。素早さと時間厳守は中日間航路の競争力の源であり、呉淞税関は長年にわたり24時間365日のサポートを提供してきています。呉淞税関検査一科の朱凌科長は、「事前申告することを前提に、貨物は港に到着後すぐに港外へ持ち出すことができます。検査が必要な場合、呉淞税関は船会社、埠頭のオペレーター、税関の通常の交流メカニズムに基づいて、企業のニーズに応じて検査作業を実施し、「準航空輸送」のスピードの実現をサポートします。今年の最初の5ヶ月で、呉淞税関は、中日間航路の輸入出貨物について、合計7206の標準コンテナを監理しました」と述べました。
また、6月8日の初就航時に「鑑真号」は、客と貨物を載せていませんでした。今回、正式に貨物を輸送した後、同フェリーは9月から正式に旅客を運ぶ予定です。
情報源:解放日報、上海市人民政府