グローバル投資促進大会:誠意を込めて世界に「上海へのさらなる投資」を呼びかける

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-03-27

今月25日、2025上海グローバル投資促進大会が開幕しました。会議では、上海市は誠意を込めて世界に「上海へのさらなる投資」を呼びかけ、さらに、「緻密な検討」に基づいたイノベーション支援政策で、企業の「コスト不安」を解消しているという重要なメッセージを発信しました。

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3月25日、2025上海グローバル投資促進大会が開幕しました。(撮影・朱偉輝/澎湃新聞)

ハードコストを確実に削減

上海市は昨年、誠意を尽くして多ルートで「細部を改善」し、工業系企業のコストを累計520億元以上削減しました。国家統計局の2024年の全国一定規模以上工業系企業の百元あたり収益におけるコストデータと比較すると、上海市はなんと2.7元も低いことが明らかになります。長江デルタ3省1市のうち、上海の工業百元あたり収益のコストは最も低く、長江デルタの平均水準より2.9元低くなっています。これまでの上海は「コストが高く、製造業には適さない」という観点は、次第に成り立たなくなってきました。

コストは企業発展に考慮すべき重要な要素です。ここ数年、上海市は企業が関心を寄せている投資コスト、直接コスト、融資コスト、モデルチェンジコストなどの重点分野に集中し、包括的な革新的措置を実施してきました。例えば、昨年には、工業のコスト削減・効率向上の「17箇条」を打ち出し、工業系企業のエネルギー使用量・用地・貸付などのコストを520億元以上引き下げました(例えば、産業用電気、ガス、暖房、インターネットなどのコストを50億元以上引き下げました)。

現在、上海の工業労働生産性は全国都市で1位を占めており、製造業品質競争力指数は15年連続で全国1位となっています。今年はさらに力を入れ、昨年よりさらに100億元引き下げる計画です。同時に、新興産業の発展ニーズに焦点を当て、新たな質の生産力を発展させる総合コストの優位性を高め、インテリジェントコンピューティング、コーパス、グリーン電力、シーン、プラットフォームなどのイノベーション要素の供給を強化し、企業の利益向上をよりよく支援していきます。

イノベーションコストの削減

数値化可能なコスト以外にも、投資家には他の考慮事項があります。例えば、「ここで『わがまま』にイノベーションをすることができるのか」、「政府が『理解してくれる』ためには『自己証明』を繰り返さなければいけないのか」など、これらの要因は目に見えないが、より深いレベルで企業の体験に影響を与えています。

朱才彬さんは2012年に化粧品企業の「澄穆」を設立しました。企業規模の拡大につれて、工場とオフィスが違う場所にあるという現状を終わらせ、研究開発・製造・検証の段階をよりコンパクトで効率的にすることをずっと考えてきました。また、工場内に高さ10メートル余りの物理的垂直通路を設置し、自社製品の市場競争力を高めるための「包装技術沈降テスト」を実施する計画も立てたが、工業用地の「高さ制限」で却下されることを心配していました。

2023年、上海市は「スマート製造空間」を構築する若干の措置を打ち出し、製造業の「立体的成長」のために障碍を取り除きました。朱才彬さんは創業の発足地である宝山区に「工業高層化」の提案を打診しました。現地の関連機関は迅速に対応し、多方面で調整して、戦略的空白区を開放し、澄穆のイノベーション産業センター建設を支援しました。昨年、澄穆の売上高は14億元近くに達しました。

隠れたコストの削減

政府とのコミュニケーションコストは隠れていると同時に、同じく重要なものです。例えば、各種の企業優遇政策は、かつては主に企業が自ら見つけ、届出・提出し、審査を待たなければなりませんでした。これには数カ月ないし半年以上かかる必要でした。しかし、天岳半導体はこの2年間で思いがけず政府支援を2度も受けました。2023年、天岳は小規模零細企業から生産額2000万元を超える一定規模以上企業に格上げされ、昨年はまた専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)企業に認定されました。「小規模企業から一定規模以上企業への昇格」であれ、専精特新であれ、関連奨励はいずれも「審査要らずに享受できる」ようになっています。政府部門は「企業の自己証明」の代わりに「データレーダー」を運用し、「人が政策を見つける」ことから「政策が人を追う」ことへの飛躍を実現しました。

総合コストの優位性を際立たせる

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世界各国からの企業関連者は同イベントに参加しました。(撮影・呉棟/澎湃新聞)

上海は要素コストが高くないだけでなく、巨大な総合コストの優位性も持っています。

上海には人材・教育・医療資源が集まっており、世界最大級の出入国審査場があるため、企業の海外進出コストが低くなっています。新興産業の発展ニーズに焦点を当て、上海市はまたインテリジェントコンピューティング、コーパス、グリーン電力、シーン、プラットフォームなどのイノベーション要素の供給を強化し、新たな質の生産力を発展させる集約的エンパワーメント効果を発揮しています。

また、世界最大の貿易港都市として、上海は常に最適なルートを構築しています。原産地と市場が共に海外にある自動車でさえ上海を経由して、海運航路が密集し、出港頻度が高く、シェア乗り船の選択肢がより多いという上海の優位性を利用し、物流コストと時間コストの両方を削減することを実現しています。

自動車、集積回路、バイオ医薬品、航空宇宙などの分野において、上海市は比較的に整った安全な産業チェーンとサプライチェーンを持っているため、上海市は常に効率的な最適解を提供しています。

また、イノベーション人材の高密度とアクセシビリティにより、この都市にはいつも魔力と魅力が満ち溢れています。上海の人工知能と集積回路分野の人材はそれぞれ全国の33%、40%を占めています。上海のバイオ医薬品産業に携わる業者は28万人で、そのうち、院士をはじめとするハイレベル人材が全国の20%以上を占めています。上海市は世界最大の人工知能インキュベーターである「模速空間」を構築しており、わずか1年余りで100社以上の大規模モデル企業を集め、周辺での300社以上の「AI+」企業と投資機関の誘致に成功しました。

さらに肝心なのは、上海には革新的で安定的な政策と、法治精神を持って熱心なサービスを提供する政府があることです。上海市はこのほど、第1陣の認定企業2360社に現場検査免除などの便宜措置を試行的に実施すると発表しました。上海市はすでに上海市企業誘致サービス協同事務センターと各区企業誘致サービス一体化プラットフォームを設立し、重点企業の「サービスパッケージ」2.0版を実施しており、昨年には企業の要望を累計1万5000件以上解決しました。

出典:解放日報、澎湃新聞(The Paper)