第34回華東輸出入商品交易会が上海で開幕 「革新」を武器に道を切 り開く中国製造

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3月1日午前、第34回華東輸出入商品交易会(以下「華交会」)が上海新国際博覧センターで開幕しました。今回の出展ブース数は5291に上り、国内外から3325社が出展しています。会場には、「アパレル・ファッション」、「テキスタイル」、「家庭用品」、「装飾・ギフト」の4つの専門展示に加え、越境ECエリアおよび海外展示エリアが設けられています。

中国の対外貿易の構造転換・高度化を象徴する「第一線の窓口」ともいえる本展示会では、特許を保有する企業の割合が19.5%、新素材・新技術を採用する企業が8.6%を占め、「専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」を特徴とする企業が59社に上るなど、「イノベーション志向」は年々強まっています。さらに、出展されている製品は、グリーン化・スマート化・高品質化といった世界市場の流れに合致したものへと進化を遂げています。

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3月1日から3月4日にかけて、第34回の「華交会」が上海新国際博覧センターにて開催。(写真提供・文匯報)

会場では、寧波博孚電器有限公司による折りたたみ式ウォーキングマシン「BA08」が国内初登場にも関わらず、「イノベーション製品賞」を受賞しました。同製品は新型複合材料の採用により、本体重量はわずか25kgに抑えられ、折りたたんで自由に移動できる高い携帯性を実現しています。

独自の技術力と明確なターゲット設定を強みに、同製品はすでに1億元規模の受注を獲得しており、近いうちにドイツや英国を含む欧州市場で販売開始予定だといいます。同社の責任者は、「当社は革新的技術の活用で、トレーニングマシンの国際貿易事業は成長を続けている。この上に、2025年からは対外貿易のレジリエンスの強化を目指し、グローバル展開をさらに進めており、現在は東南アジアや南米市場でのシェアを急速に拡大している」と語りました。

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寧波博孚電器有限公司から出展される折りたたみ式ウォーキングマシン「BA08」(写真提供・文匯報)

一方、上海沃施国際貿易有限公司のブースに展示された小型耕運機も「イノベーション製品賞」に名を連ねました。欧米の家庭用農機市場向けに開発された同製品は、同社独自開発のブラシレスDCモーターを搭載しており、デザイン性に優れた上に高度な製造技術を要することから、競合他社と一線を画しています。

同社の欧州部門マネージャーによると、同製品は昨年欧米市場に投入されて以来、すでに多くの引き合いが寄せられています。また、同社オリジナルブランドの「WORTH」は世界80以上の国と地域で展開されており、昨年の輸出額は5000万ドルを超えました。「ガーデニング消費」や「エモ消費」といった新たなトレンドが軽工業の成長に活力を与える中、機能性とデザイン性を兼ね備えた新製品は、「中国製造」の付加価値を高め、グローバル・バリューチェーンにおける上位領域への進出を後押ししています。

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上海沃施国際貿易有限公司のブースに展示された小型耕運機(写真提供・文匯報)

農業機械エリアでは、浙江文信機電製造有限公司が植物保護ドローン「G20」を発表しました。同製品はスマートシステムを搭載し、ポイント・ツー・ポイントの自主作業が可能で、使用後は水洗いもできる設計となっています。同社は現在50件以上の特許を保有しており、近年は欧米や「一帯一路」共同建設国への事業拡大を加速させているといいます。

変化の激しい国際市場環境の中、中国企業は新分野の開拓や新市場の拡大を通じて、対外貿易成長の新たな原動力を育成しています。データによると、2025年の中国軽工業製品の輸出額は9114億6000万ドルに達し、このうち軽工業機械は前年比11.6%増の126億9000万ドルとなり、堅調な伸びを示しました。

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アパレル・作業用品を買い付けに訪れた日本企業バイヤーの団体(写真提供・上観新聞)

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アパレル・作業用品を買い付けに訪れた日本企業バイヤーの団体(写真提供・上観新聞)

会場内では、国内外のバイヤーが積極的に商談を進めています。

パキスタンから訪れたバイヤーのオベイド・ウル・ラフマン氏は、友人らとともに来場し、「華交会は中国の優れた製品を見つける絶好の場だ。中国製品は元々パキスタンでは非常に人気で、今回会場で展示されているたくさんの新製品は、自国でも販売の見通しは非常に明るいと感じている」と語りました。

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アパレルの調達契約を締結するパキスタン企業のバイヤー(写真提供・上観新聞)

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対外貿易の「国連」ともいえる光景が広がる各国のバイヤーが集結する契約専用エリア(写真提供・上観新聞)

また、ヨルダンから来たヘマム氏は、中国企業と15年にわたる取引実績がありますが、「今回は初めて医療機器の導入を検討している。製品の認証状況や、ヨルダン市場での登録・プロモーション方法について情報収集を進めているところだ」と語り、新分野への進出意欲を示しました。

出典:上観新聞、文匯報