第8回輸入博:世界の新製品が勢揃い、上海は海外出展者・来場者に充実したサービスを提供

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第8回中国国際輸入博覧会(以下、輸入博)が、11月5日に上海で正式に開幕しました。これは、中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)が成功裏に開催された後、初めて行われる重要な経済・外交イベントとして、この国際的な経済貿易のイベントが予定通り開催されることは、世界経済の回復が依然として力強さを欠く中において、中国の発展の活力と自信をいっそう際立たせるものとなっています。

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11月5日~10日に上海で開催される第8回中国国際輸入博覧会(写真提供・IC)

輸入博は「初発表・初公開・初展示」の重要なプラットフォームとして、世界の新製品の「晴れ舞台」であり、「話題の発信地」ともなっています。今回の輸入博には、世界各地から革新的な力が集まり、新製品・新技術・新サービス合わせて461件が展示されています。これにより、中国という巨大市場は、世界のイノベーションの重要な実験場・応用の舞台となっています。

国際企業の出展意欲はとても高く、各社が輸入博で注目の新製品を初披露しています。ロレアルは、過去最多となる26もの新製品を発表し、うち3つの新ブランドはアジア初登場です。さらに、複数の革新的なビューティーテック製品を発表しました。8年連続で輸入博に出展しているイケア(IKEA)は、今回の輸入博で2026年の旧正月(午年)限定の新春シリーズ製品を世界初公開します。また、ソニーは、電子機器・ゲーム・映画・音楽など、多様な事業分野を統合し、世界初発表・中国初登場となる革新的な技術やソリューションを多数発表する予定です。その中でも、多感覚没入型プロジェクト『虫鳴幻林』の世界初公開が特に注目を集めています。

輸入博は単なる展示の場ではなく、投資や連携を促進する架け橋にもなっています。多くの出展企業が、このプラットフォームを通じて「出展者」から「投資者」への転換を果たしています。中国進出30周年を迎えるベーリンガーインゲルハイムは、今回で7回目の出展となり、今後5年間で中国における研究開発への投資を50億元以上に拡大する計画を発表しました。今年初めて輸入博に参加したフォンテラ社のピーター・マクブライド取締役会長は、「輸入博は、海外企業にとって中国での事業拡大に大きなチャンスを提供している」と述べました。さらに、今年7月に正式開園したテーマパークである「上海レゴランド」は、まさに輸入博を通じて契約・実現した重要プロジェクトであり、今年の国慶節連休期間には開園以来の来場者数の新記録を樹立しました。

これと同時に、輸入博の恒久開催地である上海では、あらゆる面で行き届いたサービス体制を整え、「開催をより良いものへ」するという実際の行動をもって、中国がハイレベルな対外開放をいっそう拡大していくという確固たる決意を世界に示しています。第8回輸入博の円滑な開催を確保するため、上海市の各部門は連携して、交通の運営管理、宿泊・飲食、ボランティア活動、都市の安全対策など、264項目もの重点準備作業を、効率的かつ着実に実施しています。

入国・通関の面では、各部門が連携して、展示品の通関、一時入国許可、証明書登録管理など数十項目の利便化措置を実施し、さらに、今回初めて外国人出展者・来場者にも電子口岸ビザを適用して、「到着後すぐに申請、即時発給」という迅速な通関手続きを実現しました。輸入博への来場・移動の面では、上海は交通ネットワークの整備・改善に力を入れ、浦東国際空港と虹橋国際空港を結ぶ専用シャトル路線を新設しました。これにより、会場と主要交通拠点とのアクセスがより便利になりました。

さらに、消費・決済サービスもさらに改善されました。輸入博会場内の58の飲食店はすべて海外発行のクレジットカード決済が可能となりました。上海市内には1600店以上の免税店があります。また、国家会議展示センターなどの主要エリアには20カ所の「免税額即時還付」サービス拠点が設置されており、そのうち4カ所では上海全域の免税額還付業務を行っています。このように、支払いから免税額還付までの消費の全プロセスにおける便利なサービスが、外国人の来訪者に対して提供されています。

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国家会議展示センターに増設された「免税額即時還付」スポット(写真提供・IC)

さらに、今回の輸入博期間中には、「ブレークスルーと共生、強靭性のある成長」をテーマに、2025年の輸入博上海会議で「1+2+X」構成のハイレベルイベントが開催されます。すなわち、「1」つの「投資中国・上海都市投資プロモーション大会」、「2」つのサブフォーラム(浦東区・虹橋区)、および「X」として100を超える小規模シンポジウム・円卓会議・非公開会議などが行われます。これにより、世界各国の出展者・来場者に、より多くの交流・協力の機会を提供します。

輸入博は、中国が積極的に世界に市場を開放するための重要な施策であり、国際貿易発展史における画期的な試みでもあります。世界情勢が大きく変化しつつある中で、今回の輸入博は実際の行動をもって、世界にさらなる確実性と信頼を与えることを目指しています。そして、開催地である上海は、巨大都市としての科学的・精密・スマートな都市運営能力を通じて、その優れたビジネス環境と都市イメージを世界に向けて発信していきます。

出典:上観新聞