人工知能からグリーエネルギーまで 第25回中国国際工業博覧会
第25回中国国際工業博覧会(CIIF 2025)が9月23日から27日まで上海で開催されます。「新たな工業の質、知能製造に境界なし」というテーマのもと、開放的で協調的な知能産業エコシステムの構築を目指し、世界の工業の転換と高度化に向けた中国のソリューションを提供することを目的としています。展示面積は30万平方メートルに達し、規模、専門来場者数、国際出展社の割合などの重要な面で、いずれも過去最高を更新する見込みです。

過去の「工業博」会場(写真提供・WeChat公式アカウント「上海発布」)
1. 高度化・知能化・グリーン化
重点テーマ展示の一つとして、「国家新型工業化及び『第14次五カ年計画(2021~2025年)』工業分野の主要成果展」が設置されます。C919大型旅客機、中国産大型クルーズ船「愛達・魔都号」などの国家重要成果、1500の産業基盤能力向上プロジェクトの成果、80の国家先進製造業クラスターの発展成果を展示し、AIと製造業の融合を重点的に紹介します。例えば、インテリジェント工作機械による世界初の「人的経験ゼロ」の加工経路の自律生成です。また、今年の工業博では、「国和一号」原子力発電ハイエンド設備など、主要な原子力発電設備と技術成果も重点的に展示されています。
2. 国際化、専門化、市場化
同博覧会には、ドイツ、日本、米国、フランスなど28カ国・地域から約3000社が出展し、国際出展者の展示面積も過去最高を記録しました。
そして、超伝導、制御核融合、原子レベルの製造、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)、量子技術などの最先端分野における画期的な探求に焦点を当て、「極大」「極小」「極軽」「極精(精密)」「極智(スマート)」といった究極の次元から、革新的な応用成果とベンチマーク製品をパノラマ的に展示します。
さらに、会場では数千点の新製品・新技術が発表され、その規模とレベルは史上最大になります。また、1つのハイレベルな開幕式、国家展・介護ロボット展・未来工業イノベーション展の3つの特別展、9つの業種別テーマ展、10の重点業界サミットという「1+3+9+10」の革新的なイベント構造の設置を通じて、市場主体の内生的原動力を引き出すエンジンを作り出しました。
3. 統合型、精密型、インタラクティブ型
同博覧会は「重点産業チェーンの的確な補完」と「産業エコシステムの持続的共同構築」の2つの方向で力を入れ、市区間の連携を持続的に強化します。各区や重点産業パークが主導産業の強みを発揮できるよう支援することで、経済主体の上海への集積を促進し、新型工業化に向けた開放的な原動力を注入します。
また、国家卓越級スマート工場と上海市先進級スマート工場をモデルとして、「世界の工場」の工業チェーンを構築します。
工業博会場では、中国製造体験デーなどのイベントを開催し、「一帯一路」CIIF海外推薦官や業界のリーディングカンパニーを招いて、毎日異なる「テーマ」に基づく「中外対話」を展開しています。
出典:WeChat公式アカウント「上海発布」