第8回輸入博に向けた上海出入国検査所の支援措置
第8回中国国際輸入博覧会(以下、輸入博)が11月5日から10日まで上海で開催されます。上海出入国検査総所は、第8回輸入博の開催を支援するべく、一連の措置を導入しました。
これらの取組は、「通関の円滑化」「サービスの強化」「安全性の向上」に重きを置いています。主な内容は以下のとおりです。
1、通関手続きの迅速化
• 浦東・虹橋の両空港に輸入博専用の出入国審査レーンを設置します。
• 臨時入国許可の即時発給と入国手続きを同じ窓口で「ワンストップ」で対応します。
• 現場での通関案内を強化し、出展者と参加者のスムーズな入国を実現します。
2、重要ゲストへの礼遇サービス
• 「1団体ごとに1案」の方針に基づき、輸入博に参加する重要な外国人ゲストや主要団体、ハイレベル人材に、オーダーメイド型の便宜を提供します。
• 通関の事前予約・専用検査エリアの設置・団体通過の手配など、利便を提供します。
3、通関体験の最適化
• 業務を合理的に配置し、時期や状況に応じて出入国審査の手続きや手順を改善します。
• 「対象別検査」「区域別案内」「時間帯別通関レーン」といった新しい措置を導入し、効率的でスムーズな通関環境を整備します。
• 文化・観光部門と連携し、「トランジット観光」という新しいサービスを推進します。各種ビザ免除政策を活用して出展者や来場者に商業交流や観光消費に参加してもらい、「展示会で投資誘致」「展示会で観光促進」という相乗効果を得ます。
4、展示品の迅速な通関
• 港湾検査部門と協力して「輸送ー通関ー荷卸しー積替え」を一体化したグリーンチャンネルを設置し、展示品の安全かつ迅速的な入国・展示ができるよう保障します。
• 港湾では、輸入博の展示品を輸送する国際船舶に対し、「事前検査」や「ワンストップ処理」を実施します。待機時間を減らし、「到着すぐ作業」「出航待ちゼロ」を実現します。
• 空港では、緊急貨物便の優先対応や往復便・トランジット便の乗務員に対して手続き免除など措置を実施します。乗務員の一括検査を導入して通関の効率を高め、展示品の輸送を円滑にします。
5、即応型サービスの提供
• 出入国政策に関する問合せに対応するため、「12367サービスプラットフォーム」に輸入博専用ホットラインを設置します。
• 英語、フランス語、日本語、韓国語などに対応できる多言語ボランティアチームを組織し、24時間体制で来場者のニーズに応えます。世界からのゲストを温かく迎える雰囲気を作ります。
6、出入国管理サービスの高度化
• 展示会場にスタップを常駐させ、政策解説やコンサルティングサービスを提供します。
• 出入国管理部門と連携し、要件を満たす外国人に対して、居留許可の発給、通関情報の迅速な登録、出入国政策の説明などを含むワンストップサービスを提供します。出入国管理サービスの範囲をさらに広げ、会場でのサービスレベルを高めます。
7、安全と安定の確保
• 港湾で厳格なセキュリティ対策を実施し、越境犯罪を取り締まり、上海の安全を守ります。
• 長江デルタ地域の出入国管理機関の協力メカニズムを活用し、情報の共有、合同での捜査や取り締まりを強化して、輸入博開催に向けて安全な環境を整備します。
8、法執行の質の向上
• デジタル化・スマート化された検査プラットフォームを強化し、効果的に活用します。
• 新たな警務運営モデルの実用化を進め、リスク予防や精確な管理能力を高めます。
• 「人民を中心にする」という法執行理念を貫き、法的手段を通じて紛争を解決し、会社の安定を守ります。そして、政治的・法律的・社会的な効果を調和の上で実現していきます。
出典:上海出入国検査総所