第20回中国国際アニメ・ゲーム博覧会が上海で開催
第1回「上海の夏・国際アニメ月間」の主要イベントの一つとして、第20回中国国際アニメ・ゲーム博覧会(CCG EXPO)が7月4日から6日まで上海跨国采購会展中心(上海国際調達会議展示センター)で開催され、「上海の夏・国際アニメ月間」も同時に開幕しました。
今年、CCG EXPOは初めて上海跨国采購会展中心に会場を移転し、展示エリアは普陀区が力を入れて整備する「水辺の応接間」の重要な構成部分である半馬蘇河公園に隣接しています。
過去数回の博覧会ではスタンプラリー「パスポート」を導入し、展示エリア内の観客を上海の各商業エリアや都市ランドマークへ誘導してきました。今年はさらに展示エリアの立地条件を活かし、IPを通じて観客を引き寄せ、蘇州河を航行する船を紐帯として、観客を蘇州河沿いの各観光地へ誘導することで、文化・観光・商業・スポーツ・展示会を有機的につなげています。
二次元文化において、「痛」とはアニメやゲームなどの二次元要素でアイテムを装飾し、特定のキャラクターや作品への愛着を表現する文化現象を指します。今年のCCG EXPOでは、二次元キャラクターやデザイン、文字などで装飾された船の「痛船」が初登場しました。開幕前日、中国国産ゲーム『アークナイツ』とCCG EXPOの公式キャラクター「茈綾」をモチーフにデザインされた2隻の「痛船」が装飾を完了しました。

「茈綾」をモチーフにデザインされた痛船(写真提供・取材先)
イベント期間中、2隻の「痛船」は1日4便の運航スケジュールで、長風公園埠頭と外灘源埠頭から出航し、夢清園(環境保護テーマ公園)~華東政法大学ウォーターフロントエリア(歴史的景観地区)を結ぶ航路を運航しました。

「茈綾」をモチーフにデザインされた痛船(写真提供・取材先)
「茈綾」誕生以来、毎回のCCG EXPO開催時に、日本の著名なイラストレーターTonyが「茈綾」の新ビジュアルをデザインしています。今年の「茈綾」はアイドルのイメージで、中国風のチャイナドレスと西洋風の制服スタイルを融合した衣装デザインとなっており、襟元のチャイナボタンと制服の斜めボタンが呼応し、空色と翼の要素は自由で奔放な理念を表現しています。
また、今回のCCG EXPOは展示エリアを展示センターから蘇州河沿いのウォーターフロントエリアに拡大し、蘇州河「次元」回廊を打ち出し、都市にエネルギーをもたらす新たな文化拠点を創出しました。2隻の「痛船」に加え、今回は蘇州河に架かる歴史ある橋の擬人化キャラクター「橋卿」を発表し、最初の「橋卿」である江寧(江寧路橋)も博覧会で正式に披露されました。
今回の博覧会のメイン会場である上海跨国采購会展中心では、「トレンディゲームカーニバル」には日本、フィリピン、メキシコ、ネパール、シンガポール、フランス、ロシアなど世界各国からの480社が出展しました。博覧会のほか、アニメなど二次元文化の高い人気を背景に、普陀区は区内の主要商業施設や観光地、文化空間を巻き込む一連のイベントを開催し、「高濃度・全方位」に広がるアニメ文化の夏祭りを展開しました。
出典:上観新聞