旅行業界向けの国際展示会「ITB CHINA 2025」が上海で開幕、過去最大の規模

japanese.shanghai.gov.cn

旅行業界向けの国際展示会「ITB CHINA 2025」は5月27日、上海万博展覧館で開幕しました。今回の展示会は過去最高の規模を記録し、展示面積は去年より30%増となり、85カ国から700社を超える出展者、1400人の特別招待バイヤー、そして280人のメディア関係者が参加しました。

開幕式.png

「ITB CHINA 2025」開幕式現場の様子(写真・WeChat公式アカウント「ITB国際旅遊交易会」)

ITB Chinaプロジェクトマネージャーの李佳氏は、今回の展覧会は中国が引き続き世界の観光産業の回復と革新的発展を牽引するという強いメッセージを発信しており、同展示会は国際協力とトレンドの洞察のための貴重な機会を提供していると表明しました。

今回の展示会における海外出展者のうち、ヨーロッパとアジアがそれぞれ26%と31%と最も高い割合を占め、次いで中東・北アフリカ、アメリカ、アフリカが続きました。出展企業は、現地旅行代理店、ホテル宿泊、国・地域観光振興機関、交通・クルーズ、観光テクノロジー、景勝地やエンターテイメントなど、観光産業チェーン全体を網羅しており、B2B業界のハブとしてのITB Chinaの重要な地位が浮き彫りになりました。

マレーシア政府観光局はITB Chinaの公式デスティネーションパートナーとして、記録的な規模で展示会に参加し、伝統芸術、手工芸、グルメ、民俗パフォーマンスなどの没入型体験イベントを通じて、多文化が融合した独自の観光の魅力をアピールしました。マレーシア政府観光局とITB Chinaが共催したオープニングディナーには、世界各地と中国から700人以上の観光業界関係者が集まり、中国とマレーシアの観光協力のさらなる深化を促進しました。

3日間にわたって開催される同展示会では「ITB Chinaフォーラム」も行われ、業界の中核的な課題と将来の動向に焦点を当て、150人以上の講演者が一堂に会し、「中国アウトバウンド観光」、「中国インバウンド観光」、「観光技術とイノベーション」、「ホテル宿泊」、「MICE(マイス)」、「テーマ別カスタマイズツアー」の6つの主要テーマをめぐり、基調講演、業界対談、円卓討論の形式で60を超える踏み込んだ議論が行われ、観光業界の最先端の洞察と発展の機会が提示されました。また、国連世界観光機構(UN Tourism)、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)、世界観光連盟(WTA)、インセンティブトラベルエクセレンス協会中国支部(SITE China)、Tourism Economics、Adventure Travel Trade Associationなどの国際組織や権威ある機関と緊密に協力することで、フォーラムは、先見性、権威性、実用性を兼ね備えたものとなり、国内外の参加者が効果的に交流し協力を深めるためのプラットフォームとなりました。

出典:WeChat公式アカウント「ITB国際旅遊交易会」