第7回輸入博上海パビリオンが登場
11月3日、第7回中国国際輸入博覧会のメイン会場の中央広場の北西側に、石庫門(上海でよく見られる中洋折衷型の伝統的建築様式)建物の形をした上海パビリオンの設置が完成し、上海の老舗ブランドや新勢力ブランド、オーナーブランド、輸入博良品、5つの未来産業などの展示によって、上海の老舗やニューブランドの上海スタイル、中国トレンド、国際的な気風を示しています。輸入博に参加する国内外のゲストや友人がこの300平方メートルの空間で「上海と出会う」ことができます。
上海パビリオン(撮影・海沙爾/上観新聞)
上海パビリオンの中心には、恒源祥が無形文化遺産である「上海毛糸編み技術」に基づいて作った「星の王子さまのバラ」が置かられています。そのアイディアはフランスの童話「星の王子さま」から由来しています。また、龍鳳旗袍が盤扣(チャイナボタン)という中国の服装の典型的な技法を使用して作った十二花神シリーズの盤扣扇子、華豊鋳字が作った活版アロマキャンドルと活版ティーカップなど上海の「中国老舗ブランド」の革新的な製品もあります。
上海活版金型第一工場の「華豊」ブランドは、今年第3陣の「中華老舗」として称号を授与されました。現場のスタッフは、紙の印刷物が徐々にコンピューターや携帯電話によって代わられつつある現在、活版金型第一工場は上海で唯一稼働している活版鋳造企業であり、中国文化の真髄である活版印刷を広めるために、近年、文化クリエーティブグッズを数多く生み出していると話しました。
活版アロマキャンドル(写真・上観新聞)
ここ数年、上海の国際消費中心都市の建設に伴い、上海地元の最先端の新しい消費者ブランドが次々と誕生しており、輸入博上海パビリオンはその展示場所となります。例えば、林清軒は今回の輸入博で初めて発売されるカメリアポリペプチドエッセンスや、5.0カメリアエッセンスオイル、2.0カメリアポリペプチドフェイシャルクリームなどを展示します。ジュエリーブランドRSNY、上海スタイルとフランススタイルを融合させたATELIER J.FB、上海の古典建築からインスピレーションを得たLOOP IN LOOPなど上海ファッションウィークに登場したブランドは、今回の輸入博に新製品も持ち込みます。
現場では、ヘッドマウントディスプレイデバイス「Apple Vision Pro」を装着した観客がいました。彼は得物アプリが今回の輸入博で初披露した「スニーカーミュージアム」を通じてお気に入りのスニーカーを選んでいました。スタッフは、この仮想ミュージアムに李寧や安踏など多くの有名ブランドのスニーカー2万足以上が登録されており、顧客は目の前の画面を軽くタップし、各スニーカーの詳細、素材、製造技術を確認できると語りました。
上海パビリオンで、上海の新たな質の生産力の発展における多くの成果を目にすることができます。来場者はQRコードをスキャンしてAR豫園ランタンフェスティバルのシーンを見たり、センスタイムによる制御可能な人物ビデオ生成モデルVimiを体験したりすることができます。また、重塑能源グループは高出力水素燃料電池システムや燃料電池スタック、燃料電池ステーションモデル、純水電解水素製造システム、生態砂場を展示し、御風未来は電動垂直離着陸機M1モデルをも展示しています。
上海パビリオンに展示されている「シルクロードブティック」(撮影・海沙爾/上観新聞)
上海パビリオンの真ん中に、近年急成長しているMiHoYo、Lilith、Folding Paper Games、Hypergryphの4社の上海ゲーム企業が登場します。担当者は、上海パビリオンへの出展に加え、今回の輸入博に参加することで、よりクリエイティブなインスピレーションを得たいと語りました。
上海市商務委員会のデータによると、2023年、上海のオンラインゲーム総売上高は1400 億元を超え、モバイルゲーム市場シェアは77%を超えています。これは、上海のゲーム産業が中国のゲーム産業全体、ひいては世界市場において重要な役割を果たしているということを意味しています。
情報源:上観新聞(Shanghai Observer)