「外商投資参入に関する特別管理措置(ネガティブリスト)(2024年版)」Q&A

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2024年9月8日、国家発展改革委員会と商務部は「外商投資参入に関する特別管理措置(ネガティブリスト)(2024年版)」を発表しました。今回の改正後、外資参入に対する国家ネガティブリストの制限措置は31項目から29項目に削減され、製造業分野における外資参入に対する制限は全て解除されました。

国家発展改革委員会の関係者は各界からの質問に次のように答えました。

Q:外商投資参入に関する国家ネガティブリストの2024年版にはどのような開放措置が含まれていますか?

A:2021年版と比較して、2024年版の外商投資参入に関する国家ネガティブリストでは、製造業分野で唯一残っている2つの制限措置が削除されています。1つ目は「出版物の印刷は中国側の持ち分支配とする規制」、2つ目は「漢方薬材における蒸す、煎る、炙る、焼くなどの加工処理技術の応用および漢方薬剤の秘伝処方製品の生産への投資を禁止する規制」です。この緩和後、外資参入に関する国家ネガティブリストの制限措置は31項目から29項目に削減され、製造業分野における外資参入に対する制限は全て解除されました。

製造業は中国で最も早く開放された分野であり、市場競争が最も激しく、世界的な産業分業と協力が最も密接な分野でもあります。製造業分野への外資参入制限の撤廃は、国際協力を拡大する中国の積極的な意欲と、経済のグローバル化を支援する明確な姿勢を十分に示しています。中国は、自国の超大規模市場の優位性を頼りに、中国と外国企業の交流と協力を支援し、製造業の発展をハイエンド、インテリジェント、グリーンの方向に押し上げます.

Q:今回の改正で製造業の制限措置は完全に解除されましたが、今後、サービス業の開放拡大についてはどう考えられるのですか。

A:中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議は、外資参入ネガティブリストを合理的に削減し、製造業分野における外資参入制限の全面的解除を実施し、通信、インターネット、教育、文化、医療などの分野の開放の秩序ある拡大を促進することを指摘しました。今回のネガティブリストの改正により、中国の製造業における外資参入の制限は全て撤廃され、ハイレベルな対外開放が新たな進展を遂げました。

サービス産業の質の高い発展は国民の生活と福祉に密接に関係しており、サービス産業の開放拡大はサービス産業の多様な供給能力の強化につながります。国家発展改革委員会は関係部門と協力して引き続きサービス産業の開放を促進し、外国投資が「入ってくる」だけでなく「うまく発展」できるよう努力します。一方で、我々は革新的な方法を用いてサービス産業への外国投資参入制限を緩和します。今年以来、関連業界当局は付加価値通信などの分野で開放試行プロジェクトを開始しています。今後、国家発展改革委員会は関係業界当局と連携し、自由貿易試験区、自由貿易港などのプラットフォームの建設を踏まえ、関連分野の開放試行プロジェクトを着実に実施します。一方、外国投資促進政策の最適化も継続します。国家発展改革委員会は、外国投資を奨励する産業のカタログの調査と改訂を行っており、サービス産業の項目を増やし、より多くの外国投資をサービス産業に導くことは重要な方向の1つです。

Q:どのようにして2024年版の外商投資参入に関する国家ネガティブリストの確実な実施を保障しますか。新しく開放された分野に対して、リスクをどのように予防・制御しますか?

A:2024年版の外商投資参入に関する国家ネガティブリストは、2024年11月1日より施行されます。国家発展改革委員会は商務部や他の部門・地域と協力し、外商投資法とほかの実施規定の要求を厳格に遵守し、ネガティブリストを効果的に実施し、新たな開放措置を適時に実施することを確保します。

近年、中国の法律法令は徐々に整備され、市場監督メカニズムも継続的に改善され、ハイレベルな対外開放に向けた良好な制度的基盤が築かれています。中国は、新たな開放分野については、比較的標準化された成熟した産業監督管理制度を確立しており、今後は内資外資一致の原則に基づいて管理が行われることになります。外国投資者は新たに開放された分野のプロジェクトに投資する際、国内投資者と同じ法律、法令、規制、業界基準などを遵守しなければならなりません。安全を確保しながら開放を拡大し、質の高い発展とハイレベルの安全をバランスよく実現します。

なお、関連文書は、中文で作成され、日本語に翻訳されます。中文版が正本であり、日本語版は参考として作成されます。これら両言語版の間に矛盾抵触がある場合、中文版が優先します。

情報源:国家発展改革委員会、中国新聞網