上海ファッションウィーク 2026年春夏コレクション、10月9日開幕

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今年の「上海の夏」国際消費シーズンの10大イベントの1つとして、「上海ファッションウィーク 2026年春夏コレクション」が10月9日に幕を開けます。今回のテーマは「境界を拓く・再定義」です。

黄浦区に位置するランドマークである新天地の紅庭と蘭廳に設けられるメインステージは、今シーズンより「ルービックキューブのようなステージ」へと刷新され、4000点を超える新作ファッションが初披露されます。さらに、モジュール式の構造とダイナミックなビジュアルシステムを用い、多次元的な立体空間を演出します。昼間は透明感ある展示ホールとして都市の公共空間へと広がり、夜間は光と影が織りなすアートステージへと変貌し、ショーを「見る」から「入り込む」への体験へとアップグレードさせます。

メインステージ以外でも、LABELHOOD前衛ファッションアートフェスティバルが蘇州川沿いの蘇河皓司(SUHE HAUS)と華僑城蘇河湾で第20シーズンを迎え、GLAMは前灘31にてソーシャルドレスをテーマにした特別ショーを展開します。KIDSWEARは静安区の800ショーで子ども向けファッションを披露します。また、中国を代表する著名デザイナーたちがブランド周年記念イベントを行い、中国ファッションデザインの力を展示します。

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「上海ファッションウィーク 2026年春夏コレクション」が10月9日に開幕。(写真提供・取材対象)

今シーズンは地元に根ざしつつも、10以上の海外ブランドによる「初お披露目のコレクション」が行われます。アディダスは旧上海市政府庁舎を舞台に「POWER OF THREE」シリーズを創造的に発表し、著名ミュージシャン、トップダンサー、クロスオーバーアーティスト、世界的なモデルと共に実験的なストリート表現を披露します。H&Mは新シーズンの中国人デザイナーとのコラボシリーズを発表します。H&Mグループ小売大中華区・東アジア区の司懿徳総裁は「昨年のGARÇON BY GARÇONコラボは大人気を博しました。今回の取り組みで、インターナショナルとローカルのファッションリソースをさらに結びつけ、業界に新たな活力を注ぎ込みたいです」と語りました。

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「上海ファッションウィーク 2026年春夏コレクション」が10月9日に開幕。(写真提供・取材対象)

新天地ステージには、4大ファッションウィークにも登場した韓国ブランドEENKやアメリカのClimate Projectの他、フランス、イタリア、ベトナムからの様々なデザイン勢力など国際的な影響力を持つブランドが集結します。デンマークのONLYは上海ファッションウィークで記念すべき30周年を迎えます。マレーシアやベトナムなど各国のブランドもGLAMのソーシャルドレス・ステージに集まり、アジアのファッションハブとしての上海の国際的な影響力をいっそう強調します。

また、上海ファッションウィークは、オリジナルファッションの「アジア最大の受注シーズン」を目指し、プラットフォームの機能を強化します。2026春夏MODE上海ファッション展が同日、虹橋ユナイテッドセンターにて開幕されます。その会場の展示面積は1万7000㎡を超え、約30の国と地域から250のブランドが集結し、その半数以上を海外ブランドが占めます。会期中はTUDOO、DFO、ALTERなどの有名なショールームと連携し、ワンストップの受注プラットフォームを構築します。さらにDFO SHOWROOMと共同で「国際ブランド初発表特別エリア」を設置し、中国市場に初進出するブランドに展示の場を提供し、海外ブランドの中国進出の「最初の1歩」を後押しします。

事前登録データによれば、今シーズンのMODE展のバイヤー陣は全国に広がり、世界とも繋がっています。国内では各地から多数のバイヤーが「受注シーズン」に集まり、全国小売市場への浸透力を示しています。一方、タイやシンガポールのCLUB 21、アメリカの3NY、ベトナムのRUNWAY、ドバイのLEVEL SHOES、日本の阪急百貨店など、国際的にも有名な百貨店やセレクトショップのバイヤーも来場し、グローバル市場と直結する機会をブランドに提供します。

出典:上観新聞、新民晩報