上海、トヨタ自動車と戦略的提携協定を締結 トヨタ独資のレクサス事業が正式に実施
4月22日、上海市とトヨタ自動車株式会社の提携協定調印式が上海で行われました。調印式では、上海市政府とトヨタ自動車株式会社は戦略的提携協定を正式に締結したほか、金山区政府はトヨタ自動車(中国)と提携に関する覚書を交わし、金山区新金山発展公司はレクサス(上海)新エネルギー有限公司と投資サービス関連協定を締結しました。協定の締結は、トヨタ自動車が独資で設立したレクサスBEV及びバッテリーの研究開発生産会社が、上海市金山区に正式に設立されたことを示しています。
今回の締結により、トヨタは電動化・スマート化への戦略的モデルチェンジという目的を迅速に実現し、中国本土と海外市場に適応する電気自動車ブランドをより多く発売することができるということです。
これまでに明らかになった情報によると、同独資会社はレクサスのBEVモデルを研究開発し、2027年に生産を始める予定です。
上海新金山工業投資発展有限公司の彭喜軍ゼネラルマネジャーは取材に応じた際、「トヨタ新エネルギー車のような完成車プロジェクトの到来は、金山自動車産業チェーンの構築に華やかな1ページを開き、産業チェーンの再度向上に素晴らしいチャンスをもたらすほか、長江デルタ全体の自動車産業の関連分野の発展をも牽引することになる」と述べました。
彭氏によると、今回のトヨタ事業の投資総額は146億元で、第1期の土地取得は1692ムー(約112.8ヘクタール)とのことです。これからは、プロジェクト全体の承認手続きを加速させ、6月にプロジェクトの本格着工を実現する見通しです。トヨタ側の予測では、基本的に2027年までに1台目の自動車が正式にラインオフできるとのことです。
トヨタ自動車(中国)は今年2月5日、トヨタ自動車株式会社は上海市政府と中国社会のグリーン・低炭素発展の共同支援に関する提携合意に達したと発表しました。トヨタ自動車は、上海市金山区にレクサスのBEVとバッテリーの研究開発生産会社を独資で設立することを決定しました。
トヨタによると、新会社は上海市及び長江デルタ地域の先進的で成熟した産業チェーン、物流ネットワーク、人材システム、市場規模に基づいて、レクサスのBEVモデルを開発し、中国消費者の望みを中国スピードで製品に反映させ、2027年に生産を始める計画です。
1964年にトヨタ・クラウンが中国市場に進出して以来、トヨタは中国一汽、広汽集団などの提携パートナーと合弁事業を推し進め、中国自動車工業の重要な参加者となってきました。
レクサスが発表した販売台数データによると、2024年の中国での累計販売台数は18万台を超え、前年同期比でプラス成長を達成しており、海外輸入の高級車ブランドの中では首位に立ち、販売台数が前年同期比プラス成長を達成した唯一のブランドとして、強い強靭性を示しています。
出典:澎湃新聞