浦東国際空港の出入国者数が1000万人を突破
今年4月16日時点で、上海空港出入国検査所が、浦東国際空港において検査した出入国者数が1000万人を突破し、昨年同期比で24%増加し、中国の空港の出入国検査所の首位に立ちました。その中でも、1日あたりの出入国者検査人数の最高記録は12万2000人に達しました。また、同検査所は延べ114万人以上の中国国内外の旅客に対し、24時間以内のトランジットのビザ免除措置の利用を効率的に保障し、浦東国際空港が総合的で全方位の国際航空ハブとしての地位を構築することに貢献しています。
中国のビザ免除措置の適用対象国が拡大し、240時間のトランジットビザ免除措置の実施に伴い、外国人のインバウンド観光がますます盛り上がり、「金曜の退勤後に中国旅行」「特殊部隊式中国旅行(短期間の過密スケジュールの観光)」といったスタイルの旅行が人気を集めています。今年に入ってから、上海空港出入国検査所は延べ139万人の外国人の入国審査をしており、昨年同期比で49%増加となりました。入国者の国別では、韓国、日本、タイからのインバウンド外国人の数が上位3位を占めています。ビザ免除で入国した外国人は74万人に達し、同時期のインバウンド外国人総数の53%を占めています。また、全面的に緩和・最適化された240時間のトランジットビザ免除措置は、外国人の中国へのビジネスや観光の意欲を大きく高めており、144時間のトランジットビザ免除措置を利用して出入国した昨年同期の人数に比べて72%増加しました。
中国本土の住民の出入国に関して、上海空港出入国検査所の統計によると、今年はすでに約660万人の中国本土の住民が同空港を経由して出入国しており、出入国者総数の66%を占め、2024年の同期比で17%増加しました。海外旅行の行き先としては、依然として東南アジアや東北アジアなどの周辺地域を中心に、6割以上の中国本土の住民が日本、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、香港・マカオ地区と台湾省を旅行先としています。ますます多くの国が中国国民に対してビザ免除やアライバルビザを実施するようになり、中国のパスポートの「価値」は着実に向上し、中国の旅行者の海外旅行がより便利になっています。
今年に入ってから、出入国者数が昨年同期比で24%増加と大幅に増加する状況に対し、上海空港出入国検査所はリアルタイムで旅客流動数データを分析し、混雑が予想されるピーク時を事前に警戒・把握し、早めに審査レーンを全て開放する対応を取っています。また、検査所内部での支援体制を強化し、警備人員数を増やすことで、旅客の待ち時間を短縮し、中国国民の出入国審査の待ち時間が30分を超えないように確保しています。同時に、同検査所は「百人のバイリンガルボランティアサービスチーム」の警察官を選抜して現場に配置し、外国人旅客の情報登録や入国カードについての記入の事前案内を強化し、出入国者にとって利便で温かみのある通関環境作りに努めています。
出典:上観新聞(Shanghai Observer)