上海臨港新片区(エリア)管理委員会、横浜港と横浜の科学技術革新エコシステムを視察

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-04-22

4月16日、上海市党委員会常任委員であり臨港新片区(エリア)管理委員会の主任でもある陳金山氏ら一行は、横浜港、横浜科学技術革新センター、ジャンシン・匠新(中日でのスタートアップおよびイノベーション連携を推進する中日アクセラレーター)、およびTBM株式会社を訪問し、中日のイノベーションと協力の新たな道に焦点を当て、グリーン・低炭素と持続可能な発展について話し合い、地域経済の質の高い発展に向けた新たなモデルを模索しました。

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上海臨港新片区(エリア)管理委員会、横浜港と横浜の科学技術革新エコシステムを視察。(写真・WeChat公式アカウント「上海臨港」)

午前中に、陳金山氏一行は横浜港を訪れました。横浜港は、日本の神奈川県の横浜市に位置し、日本最大の国際貿易港です。横浜市は上海市が締結した最初の友好都市であり、両市は52年間にわたって友好関係を築いています。双方は、自動車輸送についての協力、デジタル海運ソリューションの開発と実施、「デジタル航運回廊」の共同建設による海運貿易の「デジタル化」の応用シナリオや海運データの国境を越えた流通の促進と港湾・埠頭のスマート化への転換、船舶燃料充填サービスのデジタル化などを中心に深く意見交換を行いました。また、「グリーン航運回廊」の共同建設によるクリーンエネルギーの開発と利用、低炭素港湾エリアの建設促進、港湾におけるクリーンエネルギー使用の拡大、国際航運業界の「グリーン・低炭素」転換の共同推進などについても踏み込んだ交流を行いました。

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上海臨港新片区(エリア)管理委員会、横浜港と横浜の科学技術革新エコシステムを視察。(写真・WeChat公式アカウント「上海臨港」)

その後、陳金山氏一行は横浜科学技術革新センターとジャンシン・匠新インキュベーターを訪れました。横浜科学技術革新センターでは、現在すでに複数のポテンシャルがあるスタートアップ企業の育成に成功しています。ジャンシン・匠新インキュベーターは、中国と日本の優れたリソースを統合することで、環境保護、新素材、人工知能などの先端技術産業分野で、これまでに1千社近くの中日企業間の精確なマッチングを実現しています。今後、双方は協力をさらに深化させ、臨港新片区の制度革新の優位性と横浜科学技術イノベーションセンターの国際的なインキュベーションの経験を活かし、中日間の新たなイノベーションエコシステムの構築を目指します。「引進来(引き入れる)」と「走出去(海外に出る)」の双方向の活性化を通じて、一方では優れた日本企業を日系企業産業パークに誘致し、中国市場への進出を支援します。他方では、中国企業が横浜科学技術イノベーションセンターを活用することで、技術と資源の国境を越えた流通を実現するのを支援します。この協力は、特色あるインキュベーターの架け橋の役割を十分に発揮し、中日企業が先端分野においてハイレベルな協力を展開することを促進し、地域経済の質の高い発展に継続的な原動力を注入するとともに、開放的でイノベーティブな中日産業協力の新たな枠組みを構築するものです。

午後、陳金山氏一行はTBM株式会社を訪れました。TBMは2011年に設立された、石灰石を原料とする新機能素材の研究開発と製造に特化したハイテク企業です。現在、同社の企業評価額は1361億円(約64億8000万元人民元)に達し、2024年度には日本のユニコーン企業で第6位に躍り出ました。臨港新片区は中国のハイレベルな対外開放の重要な窓口として、現在、日系企業(上海)中小企業国際産業パークの構築に力を入れています。TBMはこの戦略的なチャンスに前向きに応え、中国での事業展開を全面的に加速させていきます。近く、臨港新片区に中国貿易本部を設立し、日系企業産業パークに入居する予定です。

出典:WeChat公式アカウント「上海臨港」