上海・蘇州河(普陀区間)の景観照明工事が最終段階に、年内完成予定
上海・蘇州河(普陀区間)両岸の景観照明の第4期工事(以下「4期工事」)が近日着工しました。この工事は蘇州河(普陀区間)川沿いの景観照明整備の最終段階であり、年内に完工する予定です。これにより、全長42㎞の蘇州河のうち、半分の川岸を有する普陀区の「光と影のアート回廊」が完成します。

上海・蘇州河(普陀区間)沿線の夜景(写真・上海普陀区緑化と都市外観管理局)
4期工事は、普陀区の瀘定路橋の西側から嘉定区境界の涇陽路の南岸までの約4.5㎞で、主にこの区域の護岸や沿岸の複数の公園などの水辺空間の景観照明を向上させます。また、これまでの工事で整備された16.5㎞の区間において、照明効果が不十分だった95棟の川沿いの住宅の再改善など、以前の工事の細部に対し、補修と改善を行います。4期工事では、効率的で省エネルギーな景観照明器具を使用し、普陀区の景観照明スマート・コントロールシステムにも接続されます。そのため、時間帯に応じた照明プランの設定が可能となり、通常モードや休日モードといったきめ細やかな管理を実現することができます。
4期工事では、これまでの優れた点を引き継ぐと同時に、新たな試みも実施されています。例えば、4期工事は3期工事のテーマである「ハーフマラソン蘇州河・普陀で楽しく活きる」を継承し、護岸に設置された普陀の生態的特色を表現した226組の景観照明灯「鳥語花香」は、4期工事でも設置されます。一方、蘇州河の遊覧船の長風公園や丹巴路の埠頭といった文化・観光スポットに対しても、4期工事でさらなる改善とアップグレードを行います。
さらに、4期工事の沿線に位置する巨大な都市公園「ハーフマラソン蘇州河」公園、およびその岸線公園(1期・2期)では、普陀区緑化・都市景観管理局が、第1回国際光影フェスティバルで設置された4組の照明装置を維持しつつ、当該公園の7つの入口に「ハーフマラソン」をテーマにした彫刻やインタラクティブ・スクリーンなどの景観照明装置を追加設置します。さらに、公園内の道路や橋の夜間照明システムを改善し、ナイトランモードを導入することで、公園のスポーツテーマの夜の景観をより際立たせます。
『上海市景観照明計画(2024—2035年)』では、2027年までに「一江一河(黄浦江と蘇州河)」の景観照明を全面的に完成させることを明記しています。2035年までには、上海市の景観照明配置の全体的な配置が完了し、世界をリードするグローバル都市としての卓越した景観照明モデルを構築します。
出典:澎湃新聞(The Paper)