世界唯一のルイ・ヴィトンの「巨大客船」が南京西路に全貌を表す 世界的ブランドが続々と上海に

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6月25日朝5時、薄明りの中、白い幕が取り払われ、興業太古匯の呉江路交差点にそびえる建物が、ついにその「巨大客船」の全貌を現しました。静安区・南京西路商圏にあるこの「巨大客船」は、いよいよ帆を上げ、風を切って進む旅を始めました。

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LVMH傘下のルイ・ヴィトンが、上海に設けたクルーズ客船のデザインの「ブランドハウス」。(写真・上観新聞)

これは世界最大の高級ブランドグループであるLVMH傘下のルイ・ヴィトンが、上海に設けた最新のコンセプトランドマークであり、その独創的なクルーズ客船のデザインは世界でここだけのものです。総面積は1600㎡、3階からなる複合型体験空間として、「展示+文化クリエイティブ+飲食」という3つの業態を融合させ、ルイ・ヴィトンの世界最大の「ブランドハウス」となります。6月28日から一般向けの見学の予約受付が始まりました。

近年、世界経済の回復は依然として足踏み状態にあり、貿易・投資の伸びも大幅に鈍化していますが、今年1月から5月までの間に、上海には364の新規出店が相次ぎました。そのうち、世界およびアジア初出店が10店舗で、ハイレベルな旗艦店が全体の20%以上を占め、世界的ブランドが上海への戦略的投資を加速していることが鮮明になっています。また、世界レベルのファッションショーや大規模な展覧会の開催も常態化しつつあります。

現在、世界経済は多くの課題に直面し、消費者マインドは慎重さを増し、ニーズも日々変化しています。これに対し、ブランドは限られたマーケティングリソースを、最も成長余地が大きく確実性の高い市場へと戦略的に配分しなければなりません。

こうした背景下で、上海は3つの独自の優位性を有し、国際ブランドを惹きつける特別な魅力を備えており、ブランドにとって未来を託す「不可欠な選択」となっています。

まずは、開放的な制度と旺盛な消費力という土壌です。上海には約1000社の多国籍企業の地域本部が集まり、強力な「磁場」を形成し、「首発経済(デビューエコノミー)」に活力を供給しています。今年、上海は「首発上海バージョン3.0」をアップグレードし、中国初の「ホワイトリスト+差別化適格認定」通関モデルを実施しました。試験運営開始以来、すでに14の多国籍企業の中国本部の20ブランド、2万点以上の世界・地域初発表の商品がホワイトリスト入りを申請しています。

紹介によると、「巨大客船」プロジェクトは、企画承認から建設完了までわずか2ヶ月余りで実現しました。これは上海がビジネス環境を絶えず改善し、制度革新によって取引コストを下げ、ビジネス効率を高めるという上海の決意を明確に示しています。

さらに、上海は中国で最もファッショナブルな都市でもあります。都市の継続的・有機的な再開発を経て、西洋の文化的深み、東方の美学、そして、未来テクノロジーの息吹がシームレスに融合する、世界でも稀有な大都市となっています。国際的なハイブランドが、上海でハイレベルなイベントを次々と開催するのは、ここに住む消費者たちが新しいものを受け入れる力、文化的価値への感度、そして、高い消費力を備えているからにほかなりません。

出典:解放日報

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