LABUBUが世界で大ブーム、中国のブラインドボックスが世界の玩具市場のトレンドを席捲

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世界中の若い消費者に熱狂的に支持され、中国企業「ポップマート」が手掛けたフィギュア「LABUBU」が、予想を超える大ブームを巻き起こし、海外の消費者の中国文化ブランドに対する認識を一新しています。

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2025年6月15日、上海——大盛況の中国のトレンド玩具のブラインドボックス企業「ポップマート」のグローバル旗艦店(写真・IC)

現在、LABUBUはまるである種の「ソーシャル通貨」のような存在となっています。消費者はブラインドボックスを開封するワクワク感を体験し、その様子をSNSなどでシェア・拡散することで、最終的に文化的な共感を広げていきます。LABUBUの人気急上昇の背景には、感情的な価値とソーシャル属性の融合という大きな転換があり、その驚異的なデータが世界中の視線を集めています。TikTokでは「#LABUBU」の再生回数が10億回を突破し、eBayにはLABUBU関連商品が1万1000件以上出品されています。

こうしたLABUBUなどの人気商品が市場をけん引した結果、2025年第1四半期におけるポップマートの業績は前年同期比で160%以上増加し、海外市場の成長率は470%を超えました。現在、ポップマートは世界中に500店舗以上の実店舗と約2500のロボット型販売機を展開しており、その商品は100近くの国と地域に販売されています。

LABUBUは多くの地域で品薄状態となっており、世界中のファンが「お気に入りのトレンド玩具を購入する」ために世界最大のポップマート店舗のある上海を訪れています。最近、フィリピン人インフルエンサーのヒレルモさんはTikTokに「世界最大のポップマート店舗を訪れるために、はるばる中国まで飛んできました」と投稿しました。

この爆発的な人気の理由を探ると、LABUBUのグローバル展開には高度な文化融合の戦略があることが見えてきます。例えば、フランスではルーヴル美術館のアートIPとコラボし、タイでは伝統衣装の限定モデルを発売し、シンガポールではマーライオンとのコラボモデルが観光みやげとして人気を集めています。LABUBUだけでなく、ポップマートが展開する他のシリーズ商品にも、東洋美学と世界各地のクリエイティブな要素が巧みに融合されています。例えば、ポップマートのオリジナルデザインの「SKULLPANDA」は、東洋哲学の「天円地方(天は円形、地は方形)」という思想とともに、ゴシック調の美術スタイルも取り入れています。

『黒神話:悟空』『哪吒』「DeepSeek」に続き、ますます多くの中国発のオリジナルIPが、グローバルな物語を通して世界に大きな想像力を提供し、世界へと飛び出し、中国を理解する新たな窓となっています。LABUBUの世界的な人気は、中国のソフトパワーがグローバル市場で台頭していることを反映しています。あるコメントは、「中国は文化産業の発展を常に重視し、文化製品の海外進出を積極的に促している。高付加価値の文化商品によって産業のアップグレードを進め、国内外の消費者から高い評価を得ている」と述べています。

出典:新華社