舞台『千と千尋の神隠し』上海公演が来週スタート

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-07-11

7月14日から8月17日まで、日本語オリジナルの舞台『千と千尋の神隠し』が上海文化広場に登場します。これはこの大ヒット作品が今年、中国本土での唯一の公演であり、東宝がこれほど大規模な日本語オリジナル作品を中国本土で上演するのも初めてです。

舞台『千と千尋の神隠し』ポスター(画像提供・上海文化広場)

現時点で、『千と千尋の神隠し』は42回の公演で6万7000枚以上のチケットを販売し、興行収入は4900万元を突破しました。中国における日本語オリジナル舞台として史上最大規模の公演となる見込みです。チケットの好調な売れ行きに加え、公演に関連した上海の文化観光消費も著しく伸びており、質の高い文化コンテンツが都市消費に与える好影響を如実に示しています。

舞台『千と千尋の神隠し』の舞台写真(写真提供・澎湃新聞)

舞台『千と千尋の神隠し』の舞台写真(写真提供・澎湃新聞)

7月8日、千尋役の橋本環奈とハク役の醍醐虎汰朗が上海を訪れ、メディア会見に出席しました。作品への深い思いや上海公演への期待を語りました。

「中国公演の前々から、中国の皆さんもこの『千と千尋の神隠し』という作品を愛しているのも聞いていたんですけど、実際に売れ行きというふうになると、心配じゃダメですけど、本当にみんな来てくれろうかなみたいな気持ちがあったんです」と、興行成績の好調を知った千尋役の橋本さんは安堵と不安が入り混じった様子で、その愛らしい反応が会場の笑いを誘いました。

舞台『千と千尋の神隠し』の舞台写真・ハク役の醍醐虎汰朗(写真提供・澎湃新聞)

「舞台上では、観客が見るのはハクが千尋を支え助ける場面が多いでしょう。しかし実際には、これは二人の共同の成長物語なのです。ハクも湯婆婆に立ち向かう勇気を得て、最後は自分の名前を取り戻しました」と、ハク役の醍醐虎汰朗は語りました。彼は千尋とハクが互いに成長の力を与え合うことこそが、『千と千尋の神隠し』の最も心打つ核心だと考えています。

舞台『千と千尋の神隠し』の舞台写真(写真提供・澎湃新聞)

メディア会見の最後に、主演の二人は上海のグルメへの期待を熱く語りました。すでに「小紅書」を使っており、暇があったら美味しい中華料理を検索している橋本さんは、「上海の皆さん、美味しい料理をぜひたくさん教えてください!」と語りました。

醍醐虎汰朗さんは、上海到着早々に小籠包を味わい、中国の白酒も試してみたことを明かしました。彼は「飲んだら少しふらふらして、このお酒の強さを実感しました。上海滞在中は、もっとたくさんの料理を堪能したいですし、クルーズ船にも乗ってみたいです!」と語りました。

関係者によると、舞台『千と千尋の神隠し』の公演を迎えるため、上海文化広場では限定バッジと公演プログラムを発売し、オンラインで展開した「千尋のメールボックス」活動は大反響を呼び、多くの観客が「失うことと取り戻すこと」にまつわる心温まるストーリーを共有しました。成長・勇気・環境保護といった普遍的価値のテーマが込められた本作品は、単なるエンターテインメントの枠を超え、両国の観客の心と文化をつなぐ特別な絆となることが期待されています。

出典:澎湃新聞

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