2026年陸家嘴フォーラムが閉幕、中国人民銀行が6つの政策措置発表へ
6月18日、2日間にわたって開催された2026年陸家嘴フォーラムが閉幕しました。6月17日、中国人民銀行は2026年陸家嘴フォーラムにおいて、一連の政策措置を打ち出すと発表しました。具体的な内容は以下の通りです。
一、短期金利の調整メカニズムの整備
短期金利の調整・管理の精度と有効性を高めるため、中国人民銀行は金利調整・管理メカニズムについてさらなる検討と最適化を行います。その一環として、2024年7月に導入した臨時オーバーナイト・レポ/リバースレポ・ツールをベースに、その運用メカニズムを最適化するとともに、操作金利を7日物リバースレポの操作金利に25ベーシスポイントを加減した水準に調整し、その幅を70ベーシスポイントから50ベーシスポイントに縮小します。一方、公開市場操作の手段をさらに充実させ、適切な時期にオーバーナイト・リバースレポの操作種目を追加し、銀行システムの短期的な流動性需要により適切に対応します。
二、海外中央銀行等向けレポツールの創設
海外中央銀行等向けレポツールを創設します。これには、海外の中央銀行や通貨当局、国際金融機関、ソブリン・ウェルス・ファンド(政府系ファンド)などが含まれ、いずれも中国国債などの高格付け債券を用いたレポ取引を通じて、中国人民銀行から人民元流動性を調達することができます。これにより、海外中央銀行等による人民元流動性の管理と人民元資産の配分を円滑にします。
三、上海自由貿易試験区でのオフショア人民元為替取引の試験的実施の開始
中国人民銀行は、中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行、中国交通銀行、中信銀行の6行に対し、中国外国為替取引センターのプラットフォームを活用して、上海自由貿易試験区においてオフショア人民元為替取引を行うことを承認します。今後、中国人民銀行はオフショア人民元為替取引の試験的実施の状況に基づき、オフショア人民元為替市場の発展をさらに推進します。
四、特定の状況下における非銀行部門の流動性支援を目的としたマクロプルーデンス・ツールの導入の検討
債券市場などでシステミックな圧力が生じ、通常の流動性供給ルートが阻害され、金融機関が集団的に流動性危機に直面し、システミックリスクを引き起こすおそれがある場合、スワップを通じて非銀行系金融機関に緊急流動性を供給します。
五、上海市政府と関係部門との「上海国際金融センターにおけるオフショア金融発展に向けた行動計画」の共同策定
中国人民銀行はオフショア金融に適した業務規則、リスク管理、ビジネス環境などの制度体系を段階的に整備し、自由貿易区におけるオフショア債券、オフショア貿易金融サービス、国際財務センターなどのオフショア金融業務を着実に推進するとともに、上海が国際金融センターにふさわしいオフショア金融業務体系を率先して構築するよう支援します。
六、銀行間市場のデータレポート・データベースの開設
取引、保管、決済などのデータ情報を一元的に収集することで、金融市場に対する透視的な監視能力を向上させ、規制当局と市場への支援を行います。
また、昨年の陸家嘴フォーラムで設立が発表された上海デジタル人民元国際運営センターは今や本格的に稼働を開始しており、デジタル人民元越境決済総合サービスプラットフォーム(数幣達CBETS)も正式に運用を開始しました。
出典:新華網