上海のAIストアを訪ねて 画期的な技術を「身近な存在」に
12日、上海・張江AI(人工知能)イノベーションタウンにあるAIストアを訪れた。2000平方メートル近くの空間はテクノロジー感満載で、従来型の小売店というより、未来的な「テーマパーク」のような雰囲気となっていた。中国新聞網が伝えた。
上海・張江AIイノベーションタウンにあるAIストア(撮影・張桐/中国新聞網)
入口では、数台のスマートロボットがゆっくりと行き来し、来場者に出会うと器用に避けながら移動していた。その様子に、多くの子どもたちが興味津々で後を追っていた。隣のAI健康スクリーニング機器の前には列ができており、年配の男性がスクリーンの前で検査を受けた後、しばらくして心拍数、血圧、睡眠の質の評価を含む個別健康レポートが生成された。
さらに奥へ進むと、多種多様なAI製品が並んでいた。中でもひときわ注目を集めていたのが、AIペット関連の新製品であるスマート猫用トイレだ。スタッフによると、この製品は猫がトイレを利用する頻度や排泄時間をリアルタイムで記録できるだけでなく、尿の酸性・アルカリ性を検知することで、猫に多い泌尿器系疾患や腎疾患を診断できるという。体験していた飼い主は、「猫を飼う上で一番怖いのは、病気になっても話せないこと。この製品は『愛猫』に24時間対応の家庭医を付けるようなものだ」と何度もうなずいていた。
オープンからわずか2日で、ここは上海・張江の新たな人気スポットとなった。(撮影・張易安/中国新聞網)
運営会社である元夢智慧の趙彤陽創業者兼CEOは、「現在すでに100以上のブランドが出店し、500種類を超えるAI製品を展示している。そのうち9割が中国製で、多くは海外展示会に出展されたばかりで、まだ市場販売されていない新製品だ」と語る。
各種AI製品を体験しようと、途切れることなく多くの市民が訪れていた。(撮影・張易安/中国新聞網)
一般的なAI小売店と比べ、この店舗の差別化された強みは明らかだ。単に「見て、触れて、購入できる」という小売サービスを提供するだけでなく、体験エリアやレンタルエリアも設置されている。AIロボット体験エリアでは、手頃な価格で数十分間の体験サービスを提供しており、3Dプリントやレーザー彫刻エリアでも低価格の体験プランを用意している。消費者は材料費を支払うだけで、テクノロジー感満載のAI製品に触れることができる。また、店舗ではロボットや3Dプリンターなどのレンタルサービスも開始する予定で、購入前に試用できるようにすることで、AI製品と家庭との距離をさらに縮める狙いだ。
体験、取引、インキュベーション、交流を一体化したAIエコシステムセンターとして、ここは従来型の小売店ではなく、AI技術を実社会に根付かせる「スーパー体験空間」だ。張江集団の俞勇党委員会書記兼会長は、「AIストアは、最先端のAI技術を体感可能でインタラクティブなスマート端末へ転換するプラットフォームであるだけでなく、一般市民がAIによる生活変化を体験し、企業が製品検証や産業交流を行うための場でもある」と述べた。
出典:人民網日本語版