上海両会が円満に閉幕 記者会見で「十五五」の重点課題を提示
2月7日午前、上海市第16期人民代表大会第4回会議は、各議事日程が円満に終了し、上海万博センターで成功裏に閉幕しました。同日午前、上海市人民政府新聞弁公室は、「第15次五カ年計画」に向けた主要施策を説明する記者会見を開催しました。上海市人民政府各部門の責任者が出席し、国内外の記者の質問に答えました。
2月7日午前、上海市人民政府新聞弁公室による記者会見の様子(写真提供・WeChat公式アカウント「上海発布」)
2025年、上海市内のGDPは5兆6700億元に達し、年間目標と「第14次五カ年計画」における経済成長目標を着実に達成しました。2026年から始まる「第15次五カ年計画」(以下「十五五」)の始動にあたり、上海市政府副秘書長であり、市発展改革委員会主任の顧軍氏は、今後、改革開放を全面的に深化させ、消費の拡大、投資の促進、外部需要の安定に注力する上に、新たな質の生産力の育成・強化を通じて産業の高度化を牽引するとともに、サービス業の質と効率の向上を図り、また、民心プロジェクトや重点民生事業を手掛かりに、民生の保障と改善に努める方針を示しました。
「五つのセンター」の構築は、「十五五」期間中上海発展における最重要課題です。顧氏は、今年、上海市は都市の総合力と核心的競争力の向上において、さらなる突破を目指すと強調しました。また、先端製造業を基幹とする現代的産業体系の構築を加速し、重大産業プロジェクトを着実に推進するほか、人民元資産のグローバル配置センターとリスク管理センターの整備を進め、企業の上海でのグローバル・サプライチェーン管理拠点の設立を促進します。また、コモディティ資源配分ハブとしての機能の構築を加速させ、船舶管理、海運保険、海事仲裁などのハイエンド海運サービス機能の強化を図るとともに、科学技術イノベーション拠点としての中核的な発信機能を強化し、全国の研究資源を結集し、科学技術の難関攻略を推進し、技術革新と研究成果の実用化を促進するという国家実験室の役割を、より一層発揮できるよう支援すると述べました。
昨年末時点で、上海で認定を受けた多国籍企業の地域本部は累計1076社に達しています。2025年には新規設立外資系企業が6300社を超え、前年同期比6.8%増、実行ベースの外資導入額 は19.8%増加しました。さらに、同年の貿易輸出入総額は4兆5000億元を突破しました。上海市商務委員会の申衛華主任は、これらの実績は、上海が依然として多国籍企業にとってグローバルな産業チェーンとサプライチェーンを配置する有力拠点であることを示していると指摘しました。次のステップとして、上海は高い水準の対外開放をさらに拡大し 、外資企業の対中投資モデルの転換・高度化を支援するとともに、国際一流のビジネス環境の最適化を継続し、ニーズに合わせた質の高いサービスを通じて、外資企業の満足度を高めていきます。
申氏はまた、2026年も内需拡大を戦略的基軸として堅持し、「上海消費」というブランドの影響力を持続的に高めていく方針を示しました。商業ブランドの育成を進め、夜間経済のランドマークを構築するほか、「新春消費シーズン」、「五五ショッピングフェスティバル」、「上海の夏」国際消費シーズン、上海グローバルグルメフェスティバルなどの消費促進イベントを開催します。
昨年、上海の一定規模以上の工業企業の年間総生産額は4兆元を突破し、過去最高を記録しました。上海市経済情報化委員会の湯文侃主任は、上海は常に産業モデルの転換・高度化を加速し、産業エコシステムの最適化を図っていると説明しました。「十五五」期間中、上海はスマートデバイス・商業宇宙・低空経済などの新たな成長分野に注力し、兆元規模の新たな産業成長を開拓するとともに、地域特性に応じて25の千億元規模の細分化された産業分野を育成する方針を示しました。また、工業企業の売上高100元当たりのコストが全国平均より3.6元低いという優位性を生かし、ビジネス環境をさらに最適化し、各種優良企業が上海でより大きな発展を遂げられるよう後押しします。
2025年、社会全体の研究開発投入額の対GDP比は、2020年の4.1%から約4.5%に向上し、基礎研究への投入比率も7.9%から約12%へと高まりました。上海市科学技術委員会の駱大進主任は、2026年に上海(長江デルタ地域)国際科学技術イノベーションセンターとしての機能の構築を全力で推進すると述べました。
昨年、上海ではブレイン・マシン・インターフェース(BMI)未来産業集積区が設立され、産業化の面で多くの画期的な成果を収めました。今後、本格的な成長期を迎える細胞・遺伝子治療やBMI分野、難関攻略期に入るシリコンフォトニクスや6G移動通信分野、模索・育成段階にある量子技術、制御熱核融合 、再生医療分野などの産業を対象に、科学技術の難関攻略を加速させ、新たな質の生産力の育成と経済の質の高い発展に強力な原動力を注入していきます。
民生分野では、雇用に配慮した発展モデルを構築し、雇用の安定、拡大、質の向上を図る施策を実施します。特に若者など重点層への就業支援を強化し、「AI+雇用」の活用を推進することで、雇用マッチングの精度向上を図ります。また、人材不足が深刻な職種や技能向上補助対象のリストを適時更新し、産業に応じた技能訓練プログラムを実施します。重点層への技能訓練 を強化し、ブランド力のある研修機関を育成することで、より質の高い雇用の実現を目指します。
さらに、すでに整備された122カ所のスマート高齢者介護施設のサービス質の向上を図り、高齢者のニーズに合わせたテクノロジー製品の導入を拡大します。コミュニティ型スマート高齢者介護や在宅介護ベッドの整備を重点的に進めるとともに、高齢者に配慮した消費環境の整備を推進し、「シニアフレンドリー」な商業施設や特色ある店舗の整備を通じて、高齢者の消費利便性を高めていきます。
出典:上観新聞、WeChatアカウント「上海発布」