140の国・地域からの旅行者が上海地下鉄にタッチで乗車

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-12-29

上海は常に、世界の旅行者にとって人気の中国の都市であり、ベストの目的地の1つです。世界中からどれほど多様な人々が集まっているのか、その一端は、上海の地下鉄におけるタッチ決済状況からもうかがえます。Visaによると、Visaの「タッチ決済」サービスが上海で導入されてから2025年11月までに、すでに140の国と地域からの旅行者が上海地下鉄でこのサービスを利用しました。

Visaの関係者によれば、今年6月28日から、上海では海外発行のVisaカードによるタッチ決済での改札が可能となりました。上海の軌道交通全線でVisaの「タッチ決済(Tap to Ride)」機能が試験的に導入されました。全21路線・517駅で、条件を満たすVisaのICチップ付きカードをそのまま改札にかざすだけで通過できるようになっています。

上海の軌道交通ネットワークは、世界でも最も混雑し、かつ規模も大きな都市軌道交通システムの1つであり、総営業距離は896kmに達し、市内公共交通利用全体の77%以上を担っています。サービス開始から半年足らずで、Visaの「タッチ決済」は140の国・地域からの旅行者を迎え、上海を訪れるインバウンド旅行者や国内のカード利用者に、安全で便利な地下鉄利用の決済手段を提供しています。

消費動向を見ると、Visaの最新データによれば、世界のインバウンド旅行者が最も訪れたい都市は上海であり、上海市におけるインバウンド消費額は全国の約3分の1を占め、33%と他の都市を大きく引き離しています。上海でのインバウンド旅行者の消費構成は、旅行関連消費が19%、交通消費が5%、日常消費が45%、高額消費が3%、残りが宿泊関連消費となっており、多様な構造を示しています。専門家は、インバウンド消費力の拡大は、中国が進めるビザ免除の拡大政策と、多様で利用しやすい越境決済環境の整備によるものだと指摘しています。

また、上海は「多元的融合」を特色とする都市体験を強みに、引き続きファッショナブルなトレンド型旅行をリードしています。「上海の夏」国際消費シーズンでは、西岸アートエリア、豫園文化エリア、淮海路ショッピング街など、8つの主要観光ルートにおいて海外カード決済の全面的対応を推進し、旅行者の多様なニーズに応えています。

データによると、2024年12月17日に中国国家移民管理局が240時間トランジットビザ免除の新政策を実施して以来、2025年12月17日までに、上海出入国管理局は延べ7万2000人の外国人に同制度を適用しました。さらに、12月18日以降の1週間では、上海浦東国際空港の外国人入国者数が引き続き増加し、1日平均1万9000人を超え、前期比16%増となっています。

出典:上観新聞