中国東方航空が上海国際航空ハブのコアコンピタンス強化に貢献

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-06-12

上海国際航空ハブの機能強化が正念場を迎える中、外国人観光客の来訪動向は減る兆しが見られません。上海出入境辺防検査総站の最新データによると、今年に入ってからビザ免除政策を利用して上海に入国した外国人観光客数は延べ約115万人に達し、入国総数の5割を占め、前年同期比2.4倍増となりました。

外国人観光客の急増は、ビザ免除政策の効果に加え、上海が「インバウンド観光の最初の訪問地」として持つ魅力とも深く結びついています。その背景には、上海国際航空ハブの整備が大きく寄与しています。中国東方航空をはじめとする拠点航空会社は、国際線増便、乗り継ぎサービスの最適化、異業種連携の革新を通じ、上海の「グローバルゲートウェイ」構築に原動力を注ぐとともに、国内外の旅客により便利で豊富な移動の選択肢を提供しています。

2023年以来、中国東方航空の国際線は急速に回復し、上海とイスタンブール、カイロ、リヤド、マルセイユ、ベネチア、カザン、カサブランカ、アブダビなどを結ぶ複数の中長距離国際線を新設しました。そのうち、上海とイタリア・ベネチア、フランス・マルセイユ、ロシア・カザンなどを結ぶ路線はいずれも中国初就航の珍しい路線であり、長江デルタや国内他都市はもちろん、日本や韓国、東南アジアからの旅客も搭乗しています。

これらの新規路線の開設は、上海とヨーロッパ、アフリカ、中央アジアなどの「一帯一路」共同建設国家・地域とのつながりを強化しただけでなく、上海が中国の「インバウンド観光の最初の訪問地」としての地位をさらに強化しました。現在、上海を訪れる外国人観光客数は北京と広州の合計を超えています。上海市交通委員会のデータによると、上海市では2024年、旅客便の国際線が10路線新規就航しました。中国東方航空の上海発国際線・地域線の運航便数は2019年水準の110%以上に回復し、中国から日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、タイへの航空路線の最大の運航会社となり、欧州・北米路線では第2位の運航会社となりました。

国際航空ハブの機能向上には、「航空路線の拡充」だけでなく、「スムーズな乗り継ぎ」の実現がより重要です。東方航空は旅客が「シームレスな乗り継ぎ」を体験できるよう、上海の効率的かつ利便性の高い国際乗継ハブ構築に注力しています。中国と日本の航空局の共同研究機関のデータによると、上海国際航空ハブの国際連結性向上により、2024年の中国発日本乗り継ぎの旅客数と日本発中国乗り継ぎの旅客数の比率は1対1に近づいてきており、過去には9対1の状況でした。これは、多くの中国人旅行者が日本での乗り継ぎから上海などでの国内乗り継ぎへと転換する一方、中国で乗り継ぎをする日本人旅行者も増えていることを示しています。

新規路線の開拓であれ、乗り継ぎの最適化であれ、いずれも上海国際航空ハブのコアコンピタンス向上につながっています。中国東方航空の関係責任者は、「開放的な視野を堅持し、絶えず改革を深化させることこそ、企業発展の必然の道である」と述べました。

出典:解放日報