CIPS特別イベントが上海で開催、約30社の外資系金融機関が参加
2025年陸家嘴フォーラムに合わせ、2025年6月18日から20日まで、跨境銀行間支付清算有限責任公司は上海世博展覧館でCIPS(Cross-border Interbank Payment System)クロスボーダー銀行・企業協働特別イベントを開催します。また同イベントでは、CIPS人民元国際信用状業務が正式に開始されます。
このほど、「上海国際金融センターのクロスボーダー金融サービス利便性向上行動計画」が正式に発表されました。クロスボーダー人民元決済システム(CIPS)は人民元のクロスボーダー決済と清算の「基幹ルート」であり、上海国際金融センターの中核インフラとしての役割を担っています。CIPSは稼働以来、世界の全タイムゾーンにおける人民元建ての貿易・投融資・金融取引など、クロスボーダー業務の資金決済を全面的に支援しています。2025年5月末時点で、CIPSシステムには174の直接参加行(システムに専用口座を有し、直接アクセスできる機関)と1509の間接参加行(直接参加行を通じてCIPSに参加する機関)があり、その業務範囲は世界187か国・地域の4900行以上の法人格を有する銀行機関をカバーしています。
中国国際金融展の一環として、今回のイベントは人民元のクロスボーダー決済の最新動向と協業機会に焦点を当て、CIPSのグローバル参加機関と対外経済活動を行う企業のために交流と協力のプラットフォームを構築します。
今回のイベントには、スタンダードチャータード銀行、HSBC、スペインのサンタンデール銀行、フランスのソシエテ・ジェネラル、クレディ・アグリコル・CIBといったグローバルなシステム上重要な銀行(G-SIBs)、アフリカ輸出入銀行などの多国間金融機関、さらに南アフリカのスタンダード銀行、タイのバンコク銀行、シンガポールのDBS銀行などのメガバンクを含む約30社の外資系金融機関に加え、中国の五大銀行(中国工商銀行・中国農業銀行・中国銀行・中国建設銀行・交通銀行)の30店以上の海外支店および主要な中資系銀行が一同に登場し、六大州の約40か国・地域をカバーします。
イベントではさらに、直接参加行との契約締結・稼働開始式、新サービス開始セレモニー、特別テーマイベント、銀行・企業連携ロードショー、円卓会議、対談型インタビューなど一連のイベントが開催されます。
CIPS人民元国際信用状業務の開始は、国際基準へのいち早い対応を実現し、国際貿易活動により効率的で利便性の高いクロスボーダー金融サービスを提供します。円卓会議と対談型インタビューでは、監督当局の幹部、銀行・企業の経営陣、業界の専門家を招待し、CIPSの機能とサービスの向上、人民元のクロスボーダー業務の発展、オフショア人民元市場の業務などの重要な現実問題について深く議論します。
同時に、企業の海外取引先が属する業界・国・地域の特性に応じて、銀行と企業間の「1対1」ビジネスマッチングを展開するとともに、需給ニーズに正確に対応することで、人民元のクロスボーダー決済ルートの円滑化を支援します。
出典:上観新聞