『牡丹亭』芸術展と昆劇『牡丹亭』公演が日本で開催
このほど、『牡丹亭』芸術展と昆劇『牡丹亭』公演が、東京と大阪で相次いで開催されました。同イベントは上海市対外文化交流協会と健図文化グループが共催し、日中友好会館、中国駐大阪総領事館、早稲田大学などの機関から支持と協力を得ました。

昆劇『牡丹亭』の舞台写真(写真提供・WeChat公式アカウント「上海市対外文化交流協会」)
4月18日、昆劇『牡丹亭』の初公演は早稲田大学大隈記念講堂で行われました。上海出身の昆劇俳優・韓宜珈と胡維露がそれぞれ杜麗娘と柳夢梅を演じました。90分間の公演で、中国の芸術家たちは美しく純粋な歌声と繊細で表情豊かな演技により、杜麗娘のおしとやかで善良な性格と愛へのひたむきな情熱を見事に演じきりました。
早稲田大学文学学術院の渡邉義浩教授は「今回の公演は日本の観客が中国の伝統文化を理解する貴重な機会を提供した」と述べました。早稲田大学の学生は観劇後、「杜麗娘の演技は、歌詞が理解できなくても、彼女の心の揺れを十分に伝えてきた」と語りました。
歌舞伎女形の最高峰である人間国宝・坂東玉三郎氏の弟子で舞踊家の梅川壱ノ介氏は『牡丹亭』公演を鑑賞した後、「昆曲が繊細な感情表現と様式化された演技において極致に達していることを深く実感した。将来の舞台協力の機会を望んでいる」と述べました。

『牡丹亭』芸術展の開幕式(写真提供・WeChat公式アカウント「上海市対外文化交流協会」)
4月21日、上海市対外文化交流協会と健図文化グループが主催する『牡丹亭』芸術展の開幕式が東京のアーロン文化センターで行われました。今回の芸術展では、舞台写真60点、衣装12点、頭飾り52点、小道具54点、舞台セット4組、映像・音声などのデジタル展示物10点余りを展示しました。『牡丹亭』を糸口に時を遡る旅を展開することで、観客が昆劇『牡丹亭』という伝統芸能の変遷と継承についての理解を深めました。
日中友好会館の小川正史理事長は開幕式で、「『牡丹亭』美術展は芸術展だけでなく、日中両国民の心をつなぐ橋です。この展覧会を通じて、多くの日本の方々に昆劇芸術への理解を深め、『牡丹亭』の永遠の芸術的魅力を体感していただき、両国の文化交流をさらに促進したいと願っています」と述べました。
4月22日、協会代表は日中友好会館を表敬訪問し、小川正史理事長と現在の中日両国民間の友好交流・協力について意見を交換し、中日文化の相互交流と相互学習を共同で推進していきたいとの希望を表明しました。
出典:WeChat公式アカウント「上海市対外文化交流協会」