上海モーターショー:スマートカーが未来をけん引、中国ブランドは海外進出を加速

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-04-28

4月25日、第21回上海国際自動車工業展覧会(以下「上海モーターショー」)が第一陣となる業界関係者を迎えました。

会場では、中国国内外の新型車が100台以上発表され、テクノロジー企業やサプライチェーン企業の出展数も明らかに増加し、展示エリアの面積も過去最高を更新しました。業界関係者の間では、今年の上海モーターショーから、新エネルギーコネクテッドカー(スマートEV)時代において、テクノロジーと自動車の深い融合が一層加速していることが広く認識されています。特に、人工知能(AI)、ビッグデータなどの先端技術のスマートカーへの応用がより深化し、業界のイノベーションの新たな焦点となっています。

グローバル自動車メーカーの中で、トヨタは「グローバルなり、さらに中国を」というテーマのもと、初めてそのローカライズ戦略の「5つの次元」――経営・ビジネス・研究開発・製品・サプライチェーン/販売システムを体系的に展示しました。これはトヨタが中国市場を再定義し、さらに組織構造から技術ロジックに至るまで深く再構築することを意味しています。同時に、中国の消費者のニーズを考慮し、BEV(バッテリー電気自動車)の製品力を強化し、ローカライズされた経営理念を推進するために、トヨタはEV化・スマート化製品の配置を深化させ続けています。今回のモーターショーでは、トヨタは中国のエンジニアが主導した複数のBEV製品を展示し、ONE R&DとRCEシステムの革新的成果を集中的に紹介しました。

トヨタ自動車のブース(写真・上観新聞)

中国産自動車については、中国自動車産業の強力なエコシステムが、経済に与える影響力と推進力は早くも従来の製造業の枠を超えています。産業規模の拡大に伴い、産業チェーンが着実に拡がり、より多くの新素材や新技術が自動車産業に組み込まれ、川上・川下の企業間の協力がより緊密で深化しています。さらに、中国の新エネルギー自動車(NEV)の製造優位性を背景に、中国サプライチェーンは模倣者から革新者へと転換し、海外進出は中国自動車にとって必然的な道となっています。上海汽車集団、奇瑞汽車、BYDなどの自動車メーカーは、次々と海外市場で第2の成長曲線を開拓し始めています。

業界関係者によると、近年、中国産自動車の輸出が急速に拡大しているのは、市場環境といった外的要因の影響だけでなく、むしろ中国自動車産業の内発的な成長によるものです。一方で、ここ数年間、中国の自動車サプライチェーンは強靭性を発揮し、効率的な生産と供給能力によって、海外市場で供給不足によって生じた需給ギャップを埋めることに成功しました。他方では、中国の自動車産業は新エネルギー分野とスマート化分野で引き続き努力し、常に世界をリードしており、それがより多くの海外消費者の信頼と支持を勝ち得る要因にもなっています。

出典:上観新聞