上海博物館巳年迎春展が開催

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-02-06

上海博物館では毎年春節前に「干支迎春展」が開催されています。規模は大きくないですが、博物館内で非常に人気のある展示エリアです。今年は蛇年です。中国文化では、蛇は「小さな龍」とされており、龍のトーテムの原型の一つです。足はなく、陸上や水中を自由に行き来し、冬眠や脱皮後には新しい生命のように見えます。こうした特徴が原因で、古代の人は蛇に畏敬の念を抱き、神格化しました。

上海博物館は蛇をテーマに、所蔵品や貸出品の中から精巧な文化財13点(セット)を選りすぐり、「霊影仙踪:上海博物館蛇年迎春展」(Slithering into Spring:A Celebration of the Year of the Snake)を開催し、多様な文化財で中国の伝統干支文化の奥深さを展示します。今年、初めて独立した展示ホールでこの毎年恒例の春節特別展が開催されます。現場で展示されている中国と外国、古代と現代の蛇に関する文化財13点(セット)は、雲南李家山青銅博物館、湖北省博物館と上海博物館からのもので、山海を超え、あらゆる民族をつなぐ蛇文化の精神的な共鳴を感じさせています。

上海博物館展覧部副主任の褚馨氏は、今回の展覧会が「霊影仙踪」と名付けられたのは「オズの魔法使い」(中国語訳は「緑野仙踪」)にインスピレーションを得たためだと語りました。「蛇は非常に敏捷で、脱皮を通じて変化することができる動物であり、中国古代の伝説では、非常に神秘的な存在です。本展の英語名は『蛇のように春に滑り込む』という意味です。」

伝統的な中国干支の文化的意味合いを紹介する窓口として、上海博物館は干支迎春展を開催すると同時に、一連の教育活動を企画しました。「展示物と密接に結びつけられたスネークゲームを設計しました。観客、特に子どもたちはゲームを通じて中国の文化財をより深く理解することを願っています。」

本展は3月2日まで開催されます。

出典:WeChat公式アカウント「上海黄浦」