春運期間中 上海鉄道夜間高速列車の運行本数は過去最高を記録、外国人乗客数は昨年の3倍以上
今年の春運(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間中、上海の夜間高速列車の運行本数は過去最高を記録しました。上海虹橋駅の係員の王恒順氏は、夜間高速列車を利用して「反向春運」(帰省ラッシュの反対方向へ移動)する旅客数が例年より多いことに気付きました。
中国国内旅客移動パターンによると、春運の旅客は主に一線都市と二線都市から三線都市と四線都市へ移動し、「反向春運」のチケットが取りにくくなく、割引になる場合もあります。これほど多くの乗客が臨時夜間列車に乗車していることは、昼行列車の乗車率が上昇していることを示しています。そのため、夜間の高速鉄道を利用して「反向春運」する旅客数は例年よりも多くなっています。
現在、春運時の高速列車の運行本数が増え、航空券の価格も下落しています。旅客の移動は確かにより便利になり、コストも削減されました。
シートリッププラットフォームのデータによると、上海のホテル予約数は1月18日以降増加し続けています。1月20日を例にすると、三・四・五線都市の住民による上海ホテル予約数が前の日より8%増加しました。春節に上海に来る理由はさまざまですが、観光はその重要な理由の1つです。
統計によると、春節期間中、「反向春運」で上海に来る人が多い上位5省は、広東省、江蘇省、河南省、北京市、安徽省です。観光客は主にディズニーリゾート、浦東空港中核エリア、人民広場エリア、陸家嘴、虹橋空港・国家会展センター、静安寺・南京西路、外灘中核エリア、淮海路・新天地エリア、北外灘エリア、新国際博覧センター・世博園などの商圏に集まっています。
実際、高速鉄道は「反向春運」のブームを起こしただけでなく、上海をファーストストップにした訪中外国人の中国観光をより便利にしました。鉄道上海駅(上海駅、上海南駅、上海虹橋駅、上海松江駅、上海西駅、南翔北駅、安亭北駅、安亭西駅、金山北駅、練塘駅を管轄)の統計によると、1月24日まで、上海の駅は今年春運期間中に44639人の外国人乗客を送り出し、昨年の同時期の3倍以上となっています。
外国人観光客の質問に答えている虹橋駅の係員(写真・雍凱/上観新聞)
最近、上海から蘇州行きの高速鉄道に乗った乗客が、車内が韓国人若者でいっぱいで、周囲は韓国語が話されており、まるで韓国ドラマの現場に入り込んだような気分になったといいます。
高速鉄道は中国の大きな特徴であり、その自体も魅力的です。高速鉄道を利用する外国人観光客は、わずか数日間で中国の複数の都市を訪れることができます。ソーシャルメディアでは、多くの外国人観光客が中国の高速鉄道のスピードと高速鉄道駅の立派さに驚嘆しています。
出典:上観新聞(Shanghai Observer)