GaWCによる世界都市ランキング2024が発表 上海が6位、中国から3都市がトップ10に

japanese.shanghai.gov.cn| 2024-11-29

11月16日、世界トップ3の権威ある都市ランキングの1つであるグローバリゼーションと世界都市研究ネットワーク(GaWC)が世界都市ランキング2024を発表しました。トップ10の都市はロンドン、ニューヨーク、香港、北京、シンガポール、上海、パリ、ドバイ、東京、シドニーです。そのうち、アジアからは6都市に達し、半分以上を占めています。

今年1月、上海世界都市研究院(SIGC)とGaWCは共同でGaWC中国事務室を設立し、上海師範大学に拠点を設置しました。今年から、GaWC中国事務室はGaWCの世界都市ランキングのデータ収集、処理、解釈、及び世界初発表などを担当します。

第5回世界都市開発シンポジウムで発表されたGaWC世界都市ランキング2024は、4つの評価レベル(Alpha、Beta、Gamma、Sufficiency)から細分化された12段階に基づき、335都市を評価しました。

例年のランキングデータに比べ、今年の世界都市ランキングは新たな変化を見せました。まず、過去10年間にロンドンとニューヨークの差が拡大し続けています。次に、中国の都市、湾岸地域の都市、及びシンガポールのグローバル連結性は著しく強くなっています。ソウルとジャカルタは2024年のランキングで順位上昇が最も速い都市となりました。さらに、各大陸にも等級別最上位のAlpha都市があることからは、世界経済が相互関連しているという本質が見られます。また、49のAlpha都市のほかに、数多くの重要な都市も経済のグローバル化に貢献したため、71の「Beta都市」と70の「Gamma都市」が選ばれました。

上海のグローバル連結性に関しては、2024年のデータ収集を主導したルーヴェン大学(KU Leuven)都市研究所のBen Derudder所長は、「6位にランクされることは、上海は世界都市システムにおいて重要な地位を占めていることを示し、そして、中国の他の都市に比べて、上海は香港と北京に次ぎ、3位となっています。地域の連結性においては、上海はアジア地域での連結性が最も際立っており、同地域での重要な影響力を示しました」と述べました。将来を展望し、上海は長江デルタ地域の一体化と多心型都市構造を十分に利用して、協同効果を発揮し、グローバルな競争と協力を強化し、世界経済の版図におけるその役割を再定義する必要があると同氏は考えています。

出典:上観新聞(Shanghai Observer)