2024「上海・東京」中日都市ガバナンス精緻化ンシンポジウムを上海で開催
このほど、上海で在上海日本国総領事館と上海西岸開発(集団)有限公司の後援のもと、上海市住宅・都市農村建設管理委員会および徐匯区人民政府が主催する2024「上海・東京」中日都市ガバナンス精緻化シンポジウムが開催されました。シンポジウムでは「人を中心とする全世代に優しい都市づくり」をテーマに、「若者の活力のある街づくり」「子どもに優しい都市づくり」「高齢者に優しい都市づくり」との3つのトピックに焦点を当て、中日両国から約200人が参加しました。
(写真・文匯報)
紹介によると、中日都市ガバナンス精緻化シンポジウムは、7回連続で開催されており、上海と東京などのメガシティが互いにベンチマークを研究し、交流し、学び合う重要なプラットフォームとなってきています。上海は「一流の都市に一流のガバナンスを」という目標を掲げ、積極的にメガシティガバナンスの近代化の道を模索し、人民都市建設における上海モデルを構築しようとしています。
基調講演セッションでは、6人のゲストが、全世代の人に住みやすい都市づくり、全世代共有型の公共空間の再構築、ライフサイクルの全体のニーズを満たす居住空間の創出、個人が各分野の運営に全面的に参加できるメカニズムづくりなどの視点から、それぞれの分野の経験や典型的な事例を紹介し、メガシティのガバナンスに関する新たな道筋について共同で検討しました。
上海市都市計画設計研究院・浦東先導区計画設計分院(臨港新片区計画設計研究センター)の張敏清副院長は「質の高い発展目標に基づく上海の若者の発展型コミュニティづくりと創出」をテーマに、上海における若者の発展型都市づくりにおける模索と実践を共有しました。
日建設計上海の伊庭野大輔設計副総監は「若者の聖地:渋谷の活力ある街づくり」をテーマに、東京の活力のある地区として渋谷がいかにして若者を惹きつけ、彼らが活躍できる場を提供しているかを紹介しました。
同済大学建築都市計画学院・景観学科の董楠楠助教授は、「子どもに優しい環境という目標の下での都市空間の質と効率の向上」について発表し、子どもに優しい環境づくりに焦点を当て、東京と上海における子どもに優しい環境の構築の過程で遭遇した課題とその解決策について分析しました。
九州女子大学の佐久間治特任教授は、「子どもに優しい都市と空間——理論と実践」をテーマに、子どもに優しい空間づくりにおける日本の先駆的な経験を紹介し、その基本原理と実践について討論しました。
華建集団上海建築設計研究院有限公司の陳国亮首席総建築士は「上海における高齢者介護施設建設の現状と今後の発展動向についての考察」をテーマに、全世代に優しい都市づくりの中で、高齢者の多様で個別化するニーズに応えられる総合的な高齢者介護施設の構築方法について検討しました。
パナソニック住宅建設空間事業部副総経理で、WS事業の谷英範部長は、「高齢者に優しい生活コミュニティと居住空間の創出と深化」というテーマで、高齢者に優しい生活コミュニティと居住空間の創出におけるパナソニック独自の価値と実践経験を紹介しました。
交流のセッションでは、徐匯区建設管理党委員会と徐匯区緑化市容管理局党グループの王纓書記、上海市青少年研究センターの李清川所長、上海市不動産科学研究院の厳栄院長の3人がオブザーバーとして参加し、基調講演をしたゲストと関連テーマについて突っ込んだ議論を行いました。そして、ゲストたちは皆、「全ての世代に優しい都市をづくるにあたっては、計画の先見性と柔軟性を重視し、子どもと高齢者の参加と保障を強化するとともに、国際協力と技術革新を促進し、より住みやすく、包摂的で持続可能な都市環境を共同で創造するべき」という点で合意しました。
情報源:文匯報