特別承認政策、展示品が商品への転換が加速
輸入博は展示品が商品への転換を加速するためのアクセラレーターとなっており、税関総署の「特別承認」政策がそれをサポートしています。11月2日21時、第7回輸入博に出展するために、キリバスのゲスト2人が「旅客が持ち込む」という方法でキリバスから持ち込まれた合計24キロの新鮮な水産物2箱は上海虹橋国際空港から入国しました。キリバスの水産物が中国に来るのはこれで2回目ですが、昨年は「特別承認」政策で輸入博に初登場し、今年7月に正式に中国への輸出が承認されました。
11月3日、上海会展センター税関はキリバスからの水産品に対して検査を実施しています。(写真・上観新聞)
特別承認とは、リスク制御が可能であると判断された場合、動植物の疫病が流行していない国(地域)からの検疫を受けていない動植物製品や食品に対して、特別承認を得た後、展示目的での入国を認めることを指しています。
キリバスの水産物に限らず、今年10月8日、重さ150キロのマルタ産クロマグロ2匹が上海浦東空港に到着し、4日後には中国市場で販売されました。マルタは地中海地域最大のクロマグロ生産国の一つで、年間生産量は2万トンに達します。昨年、マルタ産クロマグロは特別承認を得て、輸入博でデビューしました。今回入国した時には、中国への輸出許可も正式に取得しており、「一般貿易」方式で輸入されました。
税関スタッフが「一般貿易」方式で輸入されたマルタ産クロマグロに対して検査を実施しています。(写真・上観新聞)
情報によると、昨年の輸入博で特別承認が正式に開始されて以来、ベナンのパイナップル、アフガニスタンのザクロ、マルタのマグロ、ニカラグアの牛肉を含む約50バッチの食品、動植物製品がその政策の恩恵を享受し、輸入博に登場しました。その多くが展示品から商品になっています。海外出展者の特別承認を取得することは、中国市場開拓への足がかりを得るようなものでしょう。オーストラリアのアボカドも積極的にフォローしています。今年10月25日、重さ約800キロのオーストラリア産アボカドが無事に税関を通過し、第7回輸入博の初の「特別承認」展示品となりました。
第7回輸入博の初の「特別承認」展示品であるオーストラリア産アボカド。(写真・上観新聞)
特別承認に加えて、税関総署は今年、第7回輸入博に向けて「一部商品の出展証明書の関連要件を簡素化する」という便利な措置を開始し、「動植物由来の出品食品は、疫病拡大のリスクが排除された場合、輸出国・地域が正式に発行した健康証明書や動植物検疫証明書の提出が免除されます」。この政策のおかげで、10月21日、韓国からの水産物フライドサーモンチップスは上海会展センター税関で申告され、無事に通関しました。
情報源:上観新聞(Shanghai Observer)