上海海通埠頭 、毎日3000台以上の自動車が輸出
7月14日、7500台の駐車スペースを備えるLNG(液化天然ガス)と軽油を燃料とする新型自動車運搬船「遼河口」号が、4132台の商品車を積載して上海海通埠頭からヨーロッパへ出発しました。
「遼河口」号(写真・上観新聞)
海通埠頭が所在する上海外高橋保税物流園区の港は、全国最大の自動車輸出入港であり、その立地条件の良さ、多岐にわたる航路、輸送の便利さ、そして迅速で効率的な海関通関サービスなどの利点により、ますます多くの自動車企業が外高橋の港から自動車を輸出する傾向にあります。今年上半期には、外高橋の港の海関は61万3000台の国産車の輸出を監督し、前年同期比で27.7%増加し、全国首位の輸出量を維持しています。現在、外高橋の港からは、平均して1日2-3隻のRORO船(自動車が直接乗り入れできる貨物船である)が出港し、毎日3000台以上の自動車が世界100カ国以上に輸出されています。
税関制度の恩恵が継続的に現れる中、外資系の定期船も上海港で新しいビジネス、例えば沿岸輸送など、を展開する意欲が高まっています。
外資系定期船による沿岸輸送は、中国の内外貿易一体化改革と国際海運分野での画期的な試みであり、自貿区臨港新片区内で条件を満たす国際コンテナ定期船会社が、完全出資または一定数の株式を保有する国際船舶を利用して、上海の洋山港と大連港、天津港、青島港の間で、洋山港を国際的な中継港として、対外貿易コンテナ沿岸輸送業務を展開することを可能にします。これにより、海外の船会社が国際中継業務を釜山やシンガポールなどの伝統的な中継港から上海に移転することが期待されています。
2022年5月、同業務は上海洋山港で先行試験的に実施されました。今年上半期、洋山税関は「沿岸輸送」業務を合計7784件、4万9000TEU(20フィートコンテナ換算)に達し、昨年同期に比べて、それぞれ2.1倍増、同1.1倍増となりました。
情報源:上観新聞(Shanghai Observer)