「全米ベストホスピタル」が上海で中国初の拠点を設立、国際共同診断・治療モデルを推進
(写真・取材対象者提供)
米国の有名な医療機関であるメイヨークリニック(Mayo Clinic)は6月22日、中国初の事務所となるメイヨークリニック国際事務所を上海に開設しました。国際腫瘍学シンポジウムも同時に開催され、国内外の医療専門家が肺がん、乳がん、血液腫瘍などの分野における国際最先端のがん研究のホットスポットと治療案について議論しました。
静安区の北京西路にあるヘンリー・レスター医学研究院は最近改修工事を完了し、正式に一般公開されました。百年の歴史を持つ建物は再び医療機関となり、慢性疾患管理、国際医療、学術討論、対外コミュニケーションなどを機能を持つユナイテッド・ファミリー・ヘルスケア静安病院となりました。メイヨークリニック国際事務所(上海) はここに位置し、国際共同診断・治療モデルを推進していくということです。例えば、がんの患者に、複数の分野の専門家による共同診断、治療計画策定、リハビリテーション、フォローアップ治療などのサービスを提供します。
同時に開催されたシンポジウムでは、医療、教育、研究、予防を連携させ、質の高いがん健康管理プラットフォームを構築することで合意しました。近年、がん罹患率は上昇しつつあり、特に若年層の罹患率が増加傾向にあります。中国国立がんセンターのデータによると、2022年に中国で新たに悪性腫瘍が482万4700件発生し、がんの発生率は10万人当たり約341.75人でした。ユナイテッド・ファミリー・ヘルスケアの呉啓楠最高経営責任者(CEO)は、上海ユナイテッド・ファミリー・ヘルスケア病院内にメイヨークリニック国際事務所を設立することで、ユナイテッド・ファミリー・ヘルスケアとメイヨークリニックの医療専門家が協力し、中国患者の世界中の先進的な診断と治療法へのアクセス性を向上させます。
メイヨークリニックは、アメリカの「ニューズウィーク」によって世界で最も優れた病院に評価され、「USニューズ&ワールド・レポート」による全米ベストホスピタルで第1位の病院に選ばれました。メイヨークリニックのアジア太平洋地域エグゼクティブ・メディカル・ディレクターStacey Rizza氏は、「国際患者向けのサービスに上海事務所を加えることができて非常にうれしく思っています」と表明しました。新たに開設された事務所は医師や保険会社はべメイヨークリニックと連携をとることにも役立つとしました。
情報源:文匯網