上海、インバウンド観光イメージのプロモーションを引き続き強化
今年に入ってから上海では大規模なイベントが相次いで開催され、国内外から多くの観光客が訪れています。利便性がますます高くなる決済環境や、文化と観光を融合させた多様な観光商品は、観光客により豊かな選択肢を提供しています。上海市文化・観光局のデータによりますと、1月から4月まで、上海は190万人のインバウンド観光客を受け入れ、前年同期比205%増加し、2019年の68%に回復しました。そのうち123万人以上の外国人が宿泊し、前年同期比250%増加しました。上海の「インバウンド観光客の最初の目的地、最初の都市」のパターンが形になり始めています。
大都市の魅力と極上のサービスで観光客を引き寄せ
今年の「5・19中国観光デー」テーマデーイベントで、桂林唐朝国際旅行社責任者の楊鑫氏は、最も人気のあるインバウンド観光ルートの2つを共有しました。この2つの高品質ルートは、偶然にも中国での最初の目的地として上海を選択しました。国際観光市場において、国際大都市としての上海のイメージは人々の心に深く根付いており、国際線と国内線の便数の多さや発達した都市インフラなどの総合的な優位性も、上海の「インバウンド観光客の最初の目的地、最初の都市」の構築に役立ちます。
今年第1四半期以来、多くの海外観光客が上海の空港とクルーズ港から初めて中国に入国しました。上海に滞在する時間はわずか数時間、数日ですが、「清潔」「安全」「食べ物がおいしい」「市民が親切」などが、これらの観光客が上海を評価する際によく使う言葉になっています。上海市は、都市の総合的な体験に関する「美しい第一印象」に加えて、インバウンド観光客の「滞り」をさらに解消するため、支払い、通信などを含む一連の便利な措置を次々と打ち出してきました。
上海の観光地や宿泊施設は引き続きインバウンド観光客に開放されています。今年 3 月以来、上海東方明珠テレビ塔が受け入れたインバウンド観光客は前月比 232% 増加しており、その成長傾向は続いています。東方明珠テレビ塔は、インバウンド観光客の支払いと予約を容易にするために、パスポートと永居許可証によるチケット予約と入場を全面的に開始し、公式チケット購入サイトとミニプログラムの両方を中国語と英語のページで開設しました。これまで、星付きホテル、ブティックホテル、特色民宿など、上海のあらゆる宿泊施設がインバウンド観光客に全面的に開放され、外国観光客にさらに豊富な宿泊施設の選択肢を提供しています。全国的に見ても、上海はこの措置を最初に導入した都市の1つです。
包容力と多様な遊び方で観光客をおもてなし
TikTokや小紅書などのソーシャルプラットフォームを通じて中国や上海の最新旅行情報を入手し、より多様な上海を発見する若いインバウンド観光客が増えています。外灘、陸家嘴、豫園などの伝統的な観光スポットに加え、上海の人気の舞台や展覧会、中国書道体験や食品制作、スーパーの「盒馬鮮生」で「買ってからその場ですぐ食べる」という新しいショッピングシナリオを体験するなども、新たな上海の楽しみ方になっています。
文化と観光の融合を主軸として、上海のインバウンド観光商品は常に革新とアップグレードを続けています。「書道、絵画、美食は伝統的な中国文化で、盒馬鮮生とリニアモーターカーの体験は中国のハイテク発展の一面を表しており、インバウンド観光客にとって非常に魅力的です」と上海錦江旅遊の王錚副社長は述べました。海派文化(「海は百の川の流れを受け入れ全てを融合・包摂する」という文化的特性を持つ上海の文化を指す)は包括的であり、自然な優位性点があります。上海の文化観光部門は都市観光資源と観光商品を継続的に統合し、文化観光消費体験のさまざまな新しい遊び方を模索し、インバウンド観光客により豊かなレジャー体験をもたらしていきます。
業態融合で客を留める
今年に入ってから、上海の「文化・スポーツ・観光・ビジネス・展示会」の融合が加速し、大規模なイベントが次々と開催され、都市のイメージを高める「黄金の名刺」と海外観光客を誘致する「アクセラレーター」となり、上海はインバウンド観光客が何度も訪れる有名な旅行目的地になりました。
4月21日、中国初のF1ドライバー周冠宇選手が上海市文化・旅行局から任命状を受け取り、上海の国際観光イメージ公益広報大使になりました。上海での3日間のF1イベントには20万人近い観客が集まり、そのうち10%が海外からで、80%が上海地域外からの観客であり、その割は過去20年間の最高を記録したことは特筆に値するものです。最近終了したオリンピック予選シリーズにも4万5000人の観客を上海に引き寄せました。
スポーツイベントに加え、上海は大規模な国際展示会や活動で海外からの観光客を惹きつけ、世界各地との経済文化交流を促進しています。今年3月下旬に上海で開催された上海観光産業博覧会には、世界30以上の国・地域から5000社以上の出展者が参加し、5日間の会期中、浦東パビリオンと浦西パビリオンには42万人以上の来場者が集まりました。海外からの来場者は10万人を超え、前年比80.1%増となりました。
今後、上海は引き続きインバウンド観光イメージのプロモーションを強化し、中国のストーリーを語り、上海の素晴らしさを伝えることに重点を置き、上海の観光イメージの世界的表現と地域的表現を強化していきます。同時に、上海は「Visit Shanghai」計画を本格的に開始し、在上海外国機関、海外文化センター、主な世界的フェスティバルや展示会と協力し、国際文化観光グループ、海外公益広報大使と手を携わって、一連のプロモーション資料やマーケティング活動を企画・立ち上げ、より多くのインバウンド観光客に中国を理解し、上海を訪れて好きになってもらいます。
情報源:解放日報