2024年WTOアジア太平洋地域加盟国・オブザーバー向けの地域貿易政策コース(RTPC)が上海対外経貿大学で開始
5月13日、WTO世界貿易機関(WTO)のアジア太平洋加盟国およびオブザーバーを対象とした地域貿易政策コース(RTPC)の開講式が上海対外経貿大学古北キャンパスで開催されました。
WTO事務局次長張向晨氏がイウェアラWTO事務局長を代表して、今回のRTPCの開講に祝意を表し、成功を願いました。同氏はWTOを代表して中国政府と上海対外経貿大学の支援に感謝の意を表明するとともに、今年開催された第13回WTO閣僚会議の結果について紹介しました。張向晨氏は、RTPCはWTO事務局が提供する「中級」トレーニングコースであり、主に発展途上、後発開発途上のWTO加盟国およびオブザーバーを対象として、受講者が徐々に高いレベルの学習に入るのに役立つと指摘しました。
中国商務部世界貿易司の韓勇司長は挨拶の中で、現在の世界的な課題が浮き彫りになっており、WTOが改革を加速し、国際経済貿易ルールの調整を促進してソリューションを提供する必要性があると指摘しました。こういう背景の下、発展途上加盟国は、能力の制約を打破し、ルールを全面的に把握し、規則の適用する能力と交渉能力を向上してはじめて、新世代の経済貿易ルールが発展途上加盟国の利益と要求に応えるようにするのができます。韓勇司長は、中国の開放と発展は世界に新たな協力機会をもたらし、WTOの技術支援に最大限の貢献をしてきたと述べました。中国は引き続き他の発展途上加盟国と経験を共有し、アジア太平洋地域の発展途上加盟国に利益をもたらす公共財をさらに提供し、発展途上と後発開発途上加盟国のWTOルール体系に精通した人材の育成を支援する意向を表明しました。
上海対外経貿大学党委員会の斉明書記は挨拶の中で、上海対外経貿大学は設立以来、さまざまな時期の国の開放戦略に貢献する立場にあると述べました。「税関の再開」や「WTOへの加盟」、浦東の開発開放、上海自由貿易試験区の建設、国内国際の双循環などに、積極的に参加してきました。同校は10万人以上の対外経済貿易人材を育成しており、「中国の対外経済貿易人材の揺り籠」として知られています。 2009 年に世界初、中国初のWTO教育機関の第 1 陣に選ばれ、2019年にRTPCトレーニングパートナーとなり、現在この資格を取得した中国大陸唯一の大学です。今年1月、同校は、党および国家の政策と方針に通じ、中国の国情を理解し、国際的な視野を持ち、外国語に堪能で、国際ルールに詳しく、国際交渉に精通している専門人材の育成に重点を置いた国際組織学院を新設しました。同校は引き続き伝統的な特色を継承し、学術優位性を最大限に発揮し、「対外経済貿易」の特色を活かし、中国がWTO改革に向けた解決策を提供できるよう支援し、グローバル経済貿易ガバナンス研究ネットワークの拡大により大きな貢献をします。
開講式の前に、ゲストたちはWTOアジア太平洋トレーニングセンターを見学しました。
今回の RTPC トレーニンングは、上海対外貿易大学とWTOが共催するもので、8 週間にわたって行われ、WTO 協定と地域貿易政策に関連する分野をカバーします。一部の上級オフィシャルを含むアジア太平洋地域のWTO加盟国およびオブザーバー15カ国からの計25名の受講者が参加しました。WTO事務局の各業務部門の技術専門家や世界的および地域の有名な学者が講義を行います。
情報源:中国新聞網上海