世界最新鋭の重量物運搬船が上海外高橋港で納船

japanese.shanghai.gov.cn| 2024-05-10

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長興二期港に係留されている試運航船写真滬東中華造船

5月8日午前、滬東中華造船が建造した1万3500トンの多目的重量物運搬船「UHL FABLE」が上海外高橋港で無事に引き渡され、5月9日の5時頃に天津に向けて出航する予定です。この「UHL FABLE」は世界で最新鋭の重量物運搬船です。紹介によると、この船は全長149.99メートル、全幅25.6メートル、設計喫水6.8メートル、航行速力15.3ノットで、DNV船級協会に登録されています。本船は、世界初の新型主機関を搭載し、排ガス処理に独自のSCR脱硝装置を備えており、NOXのTierⅢ排出規制値と最新のSOX排出規制値を満たすことができます。本船には450トンのクリングル・クレーンが2セット設置されており、船主の各種積載ニーズに合わせて様々なサイズの大型機器を柔軟に積み込むことができます。本船の試運行が僅か100時間で完了し、予定より1日早く終了したことは特筆に値します。

外高橋出入国審査所は、国家移民管理局による海運企業の発展を促進するための16の新しい措置を厳格に実行し、企業と船舶バイヤーのニーズに積極的に対応し、オーダーメイドのサービスリストを作っています。これによって、「一船一策」という洗練された検査を行うことにより、新造船に関する手続きの申請や船体検査などを1日前倒しにして、新造船の「遅延ゼロ」の初出航を実現しています。また、安全でスムーズな港の通関が行われることと、サプライチェーンと産業チェーンの安全性と安定性を確保するべく出入国審査上のサポートを提供しています。

中国船舶滬東中華の陸方東副総建造師は、「今年、滬東中華はすでに6隻の船を引き渡し、同社は現在注文でいっぱいです。4月末には、27.1万立方メートルのLNG船を18隻受注しましたが、これは世界最大の造船の一括受注です。私たちの生産タスクは2031年まで予定されています」と説明しました。

外高橋出入国審査所・勤務三隊の瞿華副隊長は、「外高橋出入国審査所は『一企一警』のメカニズムに基づき、警察官を『企業連絡員』として派遣し、現場の目立つ場所に『連絡警察官情報カード』を掲示します。これによって、警察と企業間の『双方向の認知度』を高め、企業のニーズや船舶の最新情報をタイムリーに把握し、企業向けサービスを的確に行います」と述べました。

情報源:東方網