第12回上交会が閉幕 最先端の「コア技術」が人間と機械の境界を再定義
第12回中国(上海)国際技術輸出入交易会(以下、上交会)が6月13日に閉幕しました。今回の上交会では、人工知能、海洋テクノロジー、低空経済、ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)などの最先端分野における革新的成果にスポットが当てられ、人間とテクノロジーの境界を再定義するような、数々の最先端技術製品が集中的に披露されました。
「上交会」会場の様子(写真提供・解放日報/撮影・楊愛博、以下同様)
上海元系智能科技有限公司が開発した「念力 (脳波による機器操作)ポップコーンメーカー」は、会場でもひときわ注目を集め、「話題の展示」となりました。体験者がヘッドセット型の脳波測定デバイスを装着して意識を集中させると、「脳波」で作られたポップコーンが次々と出来上がりました。
スタッフは、「このコンシューマー向けの脳波デバイスは、装着者の脳波信号を検出して集中度を装置の起動指令へと変換するもので、集中度が60%を超えれば装置が起動する仕組みです。これは当社の『全シーン対応型BMI技術』の実用化成果の一つとして、BMI技術が一般消費シーンでも応用できる可能性を示しています」と説明しました。
博睿康技術(上海)股份有限公司のブースでは、中国国家薬品監督管理局(NMPA)から製造販売の承認を取得した世界初の植込型BMI医療機器「NeuSen NEO」が展示されました。頸髄損傷による四肢麻痺 患者が、再び「念じるだけ」で両手をコントロールできるようになることが期待されています。
ブースのスタッフは、「この製品は、患者の脳が発する『手を上げる』『物を掴む』といった脳波信号を正確に捉え、ワイヤレスで外部の空気圧駆動型グローブ へと伝送します。これにより、患者は念じるだけで外部機器を直接駆動させることができるようになります」と説明しました。
「博睿康」の植込型BMIによる手の運動機能代償システム
上海電気の展示エリアでは、人型ロボット「溯元2.0」が国内で初公開されました。この人型ロボットは片腕の可搬重量が最大約5キログラムに達し、主に産業シーンを想定して開発されています。会場のスタッフによると、同製品はすでに上海電気の社内生産ラインに10台が導入されており、倉庫作業や電力開閉装置の操作など現場で実際に稼働しているとのことです。
上海電気の人型ロボット「溯元2.0」
医療機器分野では、上海睿楫医療科技有限公司が開発した「携帯型低磁場MRI装置」が、技術革新による新たな未来図を描き出していました。2023年6月に上海で設立された同社の初の実用製品「uniLite100」は、本体重量がわずか800キログラム、設置面積は0.8平方メートル未満で、専用のシールドルームが不要です。そのため、設置や運用コストは従来の高磁場MRIの20分の1に抑えられました。
スタッフはさらに、「センシング高感度検出技術により、同設備の信号対雑音比を3~15倍向上させました。これによりスキャン速度は10~30倍も向上し、試作機器では全脳スキャンを2~3分で完了するという優れた性能を実現しています。同装置は、現在集中治療室(ICU)でのベッドサイド救急、脳卒中の救急医療、地域医療機関における慢性疾患の早期スクリーニングなど7つの主要な医療シーンに対応でき、特に重症患者をMRI検査のために搬送する際の高リスクを解消します」と説明しました。
報道によると、今回の上交会における成約見込み案件数は初めて600件を突破しました。来場者数は延べ5万4000人を超え、そのうち専門家や業界関係者の割合が85%以上を占めました。また、関連イベントには9730人のゲストが参加し、投資促進や雇用創出、人的・文化的交流などの分野において、多面的な波及効果を持続的に生み出しています。
出典:解放日報