日本人教師高原葵さんの中国との縁
同済大学キャンパスにいる高原葵さん(写真・新民晩報)
2024年は、徳島県出身の教師高原葵さんが同済大学外国語学院日本語学科に勤務して2年目となります。学術に造詣が深い高原さんは、中国と特別な縁があります。
高校時代、高原さんは将来、外国語を専攻にしようと決めました。大阪にある関西外国語大学への進学を勧められましたが、東京に行ってみたかったため、推薦を断りました。英語と韓国語が希望する専攻なので、東京で関連する専攻がある大学をすべて調べましたが、その後、高原さんは考えを変え、さまざまな要素を検討した結果、関西外国語大学を選びました。2014年4月、関西外国語大学に進学し、中国語と英語を専攻しました。
高原葵さんは中国の火鍋が大好物(写真・新民晩報)
中国語専攻を選んだ高原さんは、中国語学習の「入門」として中国のテレビドラマを取り上げることにしました。ドラマを見ることで、中国語リスニング力が大幅に向上し、総合的な中国語スキルも向上したため、中国へ勉強に行き、コミュニケーションをとるという彼女決意が固まりました。2015年、2年生の時に大連外国語大学に交換留学し、2016年に西安外国語大学とオーストラリアの大学に交換留学しました。2018年3月に関西外国語大学を卒業した後、大阪で働きながら、3度目の訪中の機会を伺っていました。2018年9月、西安外国語大学に入学し、国際中国語教育学の修士課程に進みました。中国と特別な縁があると感じた高原さんは、2020年6月に大学院を卒業した後、西安で就職し、教師になりました。
日本語、中国語、英語が堪能で、中国語教育を専攻し、オーストラリア留学経験のある高原さんは、語学教育業界に「自信に満ち溢れ」、業界で高い評価を得ています。良い教師になろうとする一方で、高原さんは中国人の「授道者」(道を授ける人)に対する理解を常に学んでいます。悟りを開きたいと思って、クリエイティブな教師になる方法を尋ねたのは、中国古典文学の四大名著(「水滸伝」、「三国志演義」、「西遊記」、「紅楼夢」)の影響を受けたからだと彼女は表明しました。
同済大学で授業をする高原葵さん(写真・新民晩報)
同済大学キャンパスにいる高原葵さん(写真・新民晩報)
2023年、高原さんは上海に来て、同済大学の日本語学科の外国語教師となりました。 上海で働くことは夢であり、挑戦でもあると述べました。 同済大学の教師になることは「人生における大きな名誉の一つ」だといいました。
同済大学日本語学科で最年少の外国人教師である高原さんの若々しい活力は学生たちに深い印象を残しました。学生の目から見れば高原さんは「同級生姉さん」であり「良き友人」でもあります。「中級日本語拡充」クラスの先生であり、キャンパスの体育館でよく会う筋トレ達人でもあります。キャンパスで学生と仲良くすることができる理由は、お互いに心を通わせ、お互いの文化を理解していることにあります。アニメ「名探偵コナン」や「クレヨンしんちゃん」を見て育った高原さんは、日本語学習者にとってアニメの力をよく知っているので、少し前に日本のアニメーション巨匠が亡くなった後、空いた時間を使って、興味を持つ学生に彼の人生を詳しく説明し、学生たちと一緒に彼の代表作を観ました。
今学期は、日本語会話や異文化コミュニケーションなどのコースを開設し、週に約20コマの授業を行っています。午前中の授業を終えて、キャンパスの食堂で昼食を食べた後、高原は寮に戻って休息を取り、午後の授業の準備をします。「寮はキャンパスのすぐ近く、徒歩5分ほどのところにあります」と話した高原さんは、宿泊施設の手配をはじめとする学校のあらゆる施設に非常に満足しているといいました。食事をするたびに、「食は同済にあり」という「名言」を唱えます。言葉通りの美食を味わいながら、同済大学のユニークなキャンパスにも驚いています。「建築設計、土木、橋梁工事などの分野で一流の大学だけあって、同済大学のキャンパスで素敵な建物を見るのは本当に素晴らしいことです」
情報源:新民晩報