上海音楽庁2026年春・夏シーズンがまもなく開幕
12月18日、キャデラック・上海音楽庁は来年1月から7月までに予定される185回の公演・イベントのスケジュールを発表しました。世界のクラシック音楽界を代表する巨匠やトップアーティストが多数出演し、期待を集めています。
来年3月19日、ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキはグラミー賞にノミネートされた古楽オーケストラ「イル・ポモ・ドーロ」と共に上海初公演を行います。本公演ではクラウディオ・モンテヴェルディなどの作曲家のバロック名曲を網羅し、併せて彼の受賞アルバム『BEYOND(ビヨンド)』に収録された世界初録音楽曲も披露される予定です。
ヤクブ・ユゼフ・オルリンスキ(写真提供・主催者)
4月3日、テノール歌手マーク・パドモアは「英国ピアノの女王」イモージェン・クーパーと共演し、上海での初舞台でシューベルトの連作歌曲集の最高峰『冬の旅』を披露します。
『冬の旅』(写真提供・主催者)
6月4日、複数のグラミー賞受賞歴を持つメゾソプラノ、ジョイス・ディドナートが来場し、グラミー賞受賞アルバム『ジュークボックス』を演出します。
ジョイス・ディドナート(写真提供・主催者)
6月13日、上海音楽庁ではラヴェルピアノソロの「マラソン」公演も開催されます。フランスピアノ学派の代表者ジャン=エフラム・バヴゼはラヴェルの全曲をマラソン形式で演奏し、作曲家のラヴェルに敬意を表します。約3時間にわたるこのコンサートでは、『鏡』『夜のガスパール』『高雅で感傷的なワルツ』などの代表作が演奏されます。
ジャン=エフラム・バヴゼによるラヴェルピアノソロの「マラソン」公演(写真提供・主催者)
2026年前半には複数の古楽の巨匠も上海音楽庁に登場します。チェンバロの巨匠トレヴァー・ピノックは上海初公演で、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団のフルート首席パユやヴィオールの名手ジョナサン・マンソンと共演し、バッハとテレマンの原音に迫ります。
室内楽では、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーで構成された室内アンサンブル「カメラータRCO」、ハンガリーの国宝級音楽グループ「コダーイ・カルテット」、エコー賞の新人賞を受賞した「アマティ弦楽三重奏団」が次々と舞台に上がります。
来年の3月から4月にかけて、「デジタルミューズ——2026音楽テクノロジー融合フェスティバル」が開催されます。フランスのアニメーション巨匠グレゴワール・ポンはコンサート会場で同時にアニメーションを制作します。金郁鉱指揮の上海歌劇院交響楽団と共にラヴェルとベートーヴェンの作品を演奏し、ピアニストのスティーヴン・オズボーンと共演して『Moonlight on the Eiffel Tower』を演奏し、1920年代のサイレント映画の詩情を再現する予定です。
出典:上観新聞