「世界の約束」春の詩と音楽劇場がカームバック

3月22日、MIFA 1862アートセンターでは春の詩と音楽劇場「世界の約束」の公演が2回演出される。(写真・上観新聞)
3月22日、MIFA 1862アートセンターでは春の詩と音楽劇場「世界の約束」(The convention of world)の公演が2回演出されます。うち、午後の公演(約束公益公演)には2019年春の詩と音楽劇場「喜びを感じて生きた日々」の観客665人が当時のチケットの半券を持って出席するよう招待されます。
2019年春、MIFA 1862アートセンターで3回の「春の詩と音楽劇場」が演出されました。当時、7カ国からの詩人と2000人近くの観客が共に「詩と音楽」の春の思い出を紡ぎ出しました。うち、「喜びを感じて生きた日々」の公演は、出席予定だった「宇宙の詩人」谷川俊太郎さんが開演前に突然体調不良が起こり、オンラインで観客たちとしばらく会うしかなかったのです。主催側は観客のチケットの払い戻しも認めていたが、多くの観客は理解を示し、来場率は9割に達しました。MIFA 1862はその公演で会場まで来られた665人の観客と次のように約束しました。谷川俊太郎さんの体調が回復したら、みんなのためにもう一回公演をし、元の公演チケットを購入したすべての観客が半券を持って無料で参加できるよう招待し、「世界の約束」へ赴こうと。
この約束は5年間、ずっと大切に守られてきました。昨年5月、「世界の約束」詩と音楽劇場が2025年に復帰することが発表されました。この世は無常なもので、谷川俊太郎さんは2024年冬、永眠されました。このことは、その「約束」に悲痛の影を落としたが、MIFA 1862は観客との「約束」を果そうと心に決めています。今回開催された2回の「世界の約束」詩と音楽劇場の公演には、高橋睦郎、谷川賢作(谷川俊太郎さんの長男)、翟永明、西川、趙麗宏、田原、陳粒などのゲスト6人と上海保利大劇院童声合唱団からなる文学界と音楽界にまたがる出演者が集結され、2019年「喜びを感じて生きた日々」春の詩と音楽劇場の観客665人を招待し、共に「世界の約束」に赴きます。
今回の公演で、在日詩人の田原さんは谷川俊太郎先生の詩を中日文化の架け橋に変え、「雌鹿とユキヒョウ」などの作品で劇場に詩情をこぼします。谷川俊太郎先生の長男でピアニストの谷川賢作さんは、父の詩の暗号を白黒の鍵盤で解読し、父と息子の詩的な対話を再現します。上海保利大劇場童声合唱団がささやくように優しく吟唱する「鉄腕アトム」は、谷川俊太郎作詞の童謡を世代を超えたハーモニーの中で温かく輝かせます。
出典:上観新聞(Shanghai Observer)