外灘の100年の歴史を誇る建物での無料展覧会
外灘源から中山東一路に沿って散策し、虎丘路、香港路、四川中路など外灘の「セカンドファサード」の静かな道路を歩くと、ここには歴史の根底が豊かな古い建物があるだけでなく、多くの美術館やギャラリーも集まっています。ここでは最近、多くの無料展覧会が開催されています。
「世界文化の聖殿」イタリアパラッツォ・トレッカーニ百年巡礼(1925~2025)

「世界文化の聖殿」イタリアパラッツォ・トレッカーニ百年巡礼(写真・Art Shanghai)
外灘源壱号は旧英国駐上海総領事館で、外灘に現存する最も古い建物の一つです。最近、ここで開催された「世界文化の聖殿」イタリアパラッツォ・トレッカーニ百年巡礼は無料で一般公開されています。展覧会は、古典古代、中世、ルネサンス、そして現代に至るまでの豊富な珍しい展示品とデジタル体験を通じて、イタリア百科事典トレッカーニ研究所の100年にわたる文化的蓄積と革新精神を観客に没入的に展示することを目的としています。
1925年に設立されたイタリア百科事典トレッカーニ研究所は、イタリア文化と知識の象徴であり、「イタリア文化の守護者」と呼ばれています。今回の展覧会は、世界文化研究院と呼ばれているトレッカーニの百年の歴史に敬意を表すものです。
場所:外灘源壱号(中山東一路33号)
開催期間:3月12日まで
参観方法:Art Shanghai公式アカウントミニプログラムで予約、無料参観
第8回ジョン・ムアーズ絵画賞(中国)作品展

第8回ジョン・ムアーズ絵画賞(中国)作品展(写真・上海久事美術館)
久事芸術センターと久事美術館はこのほど、第8回ジョン・ムアーズ絵画賞(中国)の受賞作品とノミネート作品を連携展示の形で展示しています。
展覧会に展示されている100点の作品は、応募芸術家の最近2年間の新作です。作品は内面から外面にかけて生活を反映し、美的趣味は本心から出発し、形式と言語は豊かで多様であり、現代絵画に欠かせない時代のマークを持っています。
場所:上海久事美術館(中山東一路27号6階)、外灘18号久事芸術空間(中山東一路18号2階)
開催期間:5月12日まで
参観方法:無料公開
ジャン・ミオット「リターン・ツー・チャイナ」

ジャン・ミオット「リターン・ツー・チャイナ」(写真・アルミン・ライヒ-上海)
改革開放後初めて招待を受けて中国で作品を展示した西洋画家として、ジャン・ミオット(Jean Miotte、1926~2016)がギャラリーで第二回個展「リターン・ツー・チャイナ」(Return to China)をアルミン・ライヒ-上海で開きました。ミオットはパリの新画派の叙情的な抽象絵画(lyrical abstraction)の傑出した代表者の一人です。
場所:アルミン・ライヒ-上海(虎丘路27号2階)
開催期間:3月15日まで
参観方法:無料公開
安永正臣個展「大地を踏む」
日本籍彫刻家の安永正臣がリソン・ギャラリーの中国スペースで初の個展を開催しました。今回の展覧会には、実験的で表現力のある新しい器物の彫刻や、手作りのモザイクで精密な画像を描き出した最近の板状の作品シリーズが含まれています。

安永正臣個展「大地を踏む」(写真・リソン・ギャラリー)
画期的な創作手法を通じて、安永正臣は陶芸の技術的伝統と、数千年にわたる人類文化の発展における器物の役割を考察し、この媒体の表現上の新たな可能性をアピールしました。
場所:リソン・ギャラリー(虎丘路27号2階)
開催期間:4月19日まで
参観方法:無料公開
松本千里:宇宙!白き煌めき

松本千里の個展「宇宙!白き煌めき」(写真・パール・ラム・ギャラリーズ)
日本人アーティスト・松本千里の個展「宇宙!白き煌めき」は、アーティストの松本千里がパール・ラム・ギャラリーズとコラボレーションした初の個展であり、中国での初の展覧会でもあります。
場所:パール・ラム・ギャラリーズ(香港路117号203室)
開催期間:3月22日まで
参観方法:無料公開
ぼろ-属は仮説

芸術家のカカKahkahの個展「ぼろ-属は仮説」(写真・アイボリーゲートギャラリー)
「ぼろ-属は仮説」は、紙素材が周囲のすべてとつながりを持つ方法を探求することに夢中になっている芸術家のカカKahkahの個展です。
場所:アイボリーゲートギャラリー(四川中路200号312室)
開催期間:3月15日まで
参観方法:無料公開
出典:WeChat公式アカウント「楽遊上海」