浦東美術館と陶身体劇場が共同で没入型ダンスアート現場を創出 

japanese.shanghai.gov.cn| 2025-02-14

「動作の世界:身体言語の現場」没入型ダンスアート現場は2月10日午後、浦東美術館4階で開幕しました。浦東美術館4階のスペースは、動的な「身体劇場」になり、陶身体劇場2団のダンサー27名が、観客と共に即興的なアート実験を行っています。2月12日から3月5日まで、浦東美術館と有名な現代舞踏団「陶身体劇場」が初めて共同制作し、この場所で3週間の常設パフォーマンスを行います。観客はインタラクティブな体験に参加することができます。

靴を脱ぎ、浦東美術館4階の開かれた没入型ダンスアートスペースに足を踏み入れましょう。かつて展示空間として使われていた「白い箱」には、今では随意に配置されたように見えたソファやベッド、椅子などが並べられています。精緻にデザインされた「家」の空間の中で、陶身体劇場と浦東美術館の協力により、新しくて豊かな「動作の世界」が開かれます:人と自己、そして他者との深い結びつきを生み出す身体的動作の可能性を深く探求します。

開幕式現場の様子(写真・李君娜/解放日報)

美術館の施設を舞踏団のパフォーマンスにより適したものにするために、陶身体劇場は美術館のアートスペースのコンクリートの床を、舞踏団のリハーサル場で使用されている純白のダンスフロアに交換しました。アーティストの范西氏は、陶身体劇場のビジュアルディレクターであり、今回の共同制作にも深く関わっています。彼女は、スタジオの壁にかけられた創作の断片や思考のプロセスをアートスペースの四壁に移りました。スタジオの日常のリアルな状態を表現したいと同氏は考えています。

「私たちのこのダンスプロジェクトも同様で、美術館の観客にもっとリアルな自己を体験させたいと考えています。リアルについての理解が人によって異なるかもしれませんが、リアルを体験するためには自分自身の行動が必要です」と、陶身体劇場のアートディレクター、創設者、振付師の陶冶氏は言いました。「動作は私たちの生命のプロセスを成り立たせており、日常の動作が『動作の世界』に現れることで、この作品の最も重要な意味が形成されます。誰もが共同創作の一部であり、私たちは互いに分け隔てなく、身の言語を通じてこの動作の世界を開いていきます。」

「動作の世界」は、陶身体劇場が設立17年目にして初めて一般の人々と共に創作する試みであり、ダンサーと観客の境界を打破しました。会場に来た一人ひとりが共創者であり、毎回の公演は観客の到来によって唯一無二のものとなります。

出典:解放日報