上海錦江楽園に「ハリー・ポッター」施設、2027年にオープンへ

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錦江国際グループは2月12日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーグループのグローバル・エクスペリエンス事業部と枠組み協議を締結し、ワーナー・ブラザース(上海)スタジオツアー「ハリー・ポッターの誕生」を共同で開発することを発表しました。ハリー・ポッタースタジオツアーは中国に初めて登場することとなります。投資総額は約28億元で、2027年下半期にオープするン予定で、年間の来場者数は延べ200万人となる見込みです。

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「ハリー・ポッター」の世界で魔法界の賑やかな商店街であるダイアゴン横丁(写真・上観新聞)

ハリー・ポッタースタジオツアー(上海)は、屋内エリアと屋外エリアに構成され、敷地面積が5万3000平方メートルとなる予定で、来場者を映画の魅力的な舞台裏探検へと誘います。映画制作スタッフが丹精込めて作り上げた象徴的なシーンや、映画で使用された本物の衣装や小道具を見ることができます。また、革新的なインタラクティブ装置を通じて、映画のシーンを体験することもできます。

ハリー・ポッタースタジオツアー(上海)は、中国初、世界で3番目の同様のプロジェクトとなります。ハリー・ポッタースタジオツアーは標準化されたプロジェクトではありますが、各国や地域で開設される際には、地元の文化に合わせた新たなシーンが追加されることが一般的です。担当者によると、中国の観光客がデジタル技術に対する関心が高いことを考慮し、上海のハリー・ポッタースタジオツアーは、ロンドンや東京のプロジェクトに比べて、デジタル技術に基づいたインタラクティブ体験が増加する予定です。

上海の初の大規模な専門遊園地である錦江楽園は、かつて上海の人々のレジャーの思い出や有名な観光ブランドとして親しまれてきました。都市の発展と新しいテーマパークの増加に伴い、40年間運営されてきた錦江楽園の施設は、現在の市場の需要を満たすことができなくなっています。そのため、錦江国際グループは、文化観光全産業チェーンの強みを活かし、近年では上海錦江楽園のアップグレード計画に取り組んでいます。今年1月26日、錦江楽園は一時閉園しており、2027年に改修が完了し、再オープンする予定です。

映画類の観光プロジェクトであるハリー・ポッタースタジオツアー(上海)は、上海の既存のディズニーリゾートやこれから開園するレゴランドリゾート、ペッパピッグなどの国際的なIPと相互補完し、上海ハッピーバレーや上海海昌海洋公園などのテーマパークとも重複しません。国内外の有名なテーマパークや映画IPが集まることで、上海は世界的なファミリー向け観光・レジャーの優れた目的地として発展していきます。

出典:解放日報、上観新聞