上海の大晦日の食卓に並ぶ美味しいデザート
大晦日は中国人にとって非常に重要な日です。大晦日には、家族全員が集まって賑やかに団らんして夕飯をとるのが、何千年にもわたる中国人の風習です。この団らんの食事は「年夜飯」と呼ばれ、中国人にとって円満を象徴しています。
上海の人々の「年夜飯」へのこだわりは非常に強く、自宅でも家族全員が大きな円卓を囲んで座り、レストランで食事をするような儀式的な感じがするもので、「円卓を囲む食事」と呼ばれます。上海の「年夜飯」の標準的なメニューは「八冷盆・八熱炒(前菜8品と炒め物8品)」に加え、デザート1品とスープ1鍋で、人数が多い場合はさらに煮物を追加することもあります。今日は、上海の「年夜飯」で一般的なデザートをご紹介します。
01八宝飯
(写真・WeChat公式アカウント「上海静安」)
八宝飯は甘く、ボリュームがあるので家族全員で食べるのに適しています。団らんと円満を象徴しているので、最も新年らしい味わいがあります。八宝飯が食卓におかれると、安心感があり、8つの宝(具材)が集まる一体感がある上、賑やかな感じがするので、伝統的な「年夜飯」には欠かせないデザートです。
02春巻
(写真・VCG)
「春」と「富」を薄い皮で包み込み、それを黄金色になるまで揚げると、サクサク、香ばしくて美味しいです。縁起の良い新年の食べ物です。
03フルーツポンチ
(写真・WeChat公式アカウント「上海発布」)
かつてはフルーツの盛り合わせという習慣はなく、上海の人々は缶詰のフルーツや新鮮なリンゴ・梨・みかんなどを小さく切り、タピオカ、糟酒、もしくは、小さな団子を加え、れんこん粉でフルーツポンチを作ります。甘酸っぱくてフルーティー、甘すぎずさっぱりとしており、油っぽさを和らげ、さっぱりとした味わいです。この湯気の立つ熱いフルーツポンチは、過ぎ行く年の最後を締めくくる食事に素晴らしいものです。
出典:中国日報網、東方網、WeChat公式アカウント「上海静安」、VCG、WeChat公式アカウント「上海発布」