【上海の両会にフォーカス】外国人観光体験の向上に関する提案で上海のインバウンド観光を促進

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1月14日午後に開催された上海の両会(人民代表大会・政治協商会議)の上海市政協委員現場相談活動で、上海市政協委員であり上海湫光美術館理事長である兪慶榕氏は、外国人観光客の上海旅行の支出には航空券代だけでなく、上海での食事、観光、交通など様々な消費支出も含まれ、文化観光産業を効果的にけん引することができると指摘しました。

今年の上海の両会で、兪慶榕氏は「多言語の紙地図の制作と普及を強化し、上海のインバウンド観光を促進する」という提案を提出しました。最近のトランジットビザ免除措置の緩和に伴い、外国人観光客の滞在期間が240時間まで延長されました。その同時に、上海は

海外の旅行アプリで突出してり、ヨーロッパ、アメリカ、アジア太平洋地域で中国関連の旅行先の検索回数が前期比で大幅に増加しています。

しかし、インバウンド観光が勢いよく発展する一方で、外国人観光客の上海観光に依然としていくつかの不便や挑戦に直面していることにも兪慶榕氏は気付きました。その中の一つが「言語の壁」です。中国語が分からない外国人観光客が翻訳機や翻訳アプリなどのツールが使えない場合、上海の観光地、レストランや交通手段を探すのは困難となる可能性があります。また、上海の人文特色を持つ一部のレストランや小規模店舗にはまだ英語のガイドがないため、外国人観光客が上海の文化観光資源の独特性が体験できません。

そこで兪慶榕氏は、上海がもっと便利で正確な多言語の観光案内情報を提供するべきだと提案しました。一部の国や地域の習慣を考慮し、さらに上海が多言語の紙地図のデザインと供給を強化し、文化クリエイティブグッズの特徴と地図の実用性を有機的に結合させることを提案しました。

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現場相談活動で提供された上海の文化観光宣伝パンフレット(写真·上観新聞)

多言語の文化観光地図の作成には上海市測絵院などの専門的な地図制作機関や言語の専門家による校閲する必要があり、地図がより正確的に外国人観光客に実用的な文化観光情報を伝えると兪慶榕氏は付け加えました。

上海市文化観光局の張旗副局長は、「上海の次の目標は、世界中の観光客がスムーズに旅行できるようにすることです」と述べました。いくつかの大規模モデル関連会社はすでに文化観光消費に注目するデジタル地図の開発に着手しました。中国のビザ政策がますます緩和されるにつれ、文化クリエイティブグッズの属性を持つ紙地図などの質の高い文化観光商品は、世界中の観光客の上海での体験の向上に役立ちます。

張旗副局長の回答に対して、兪慶榕氏は上海が「高徳地図」「携程(シートリップ)」など文化観光ビッグデータを取り扱う企業を誘って、観光商品のデザインと開発に参加してもらうことをさらに提案しました。「使いやすい紙地図はただ一つの切り口にすぎません。社会各界が力を合わせ、上海が中国のインバウンド観光のファーストストップに全力で築くことを共に後押しすると期待しています。」

出典:上観新聞(Shanghai Observer)